...懸命に笑いを怺(こら)えて...
太宰治 「乞食学生」
...怺(こら)えて下さい...
太宰治 「新ハムレット」
...怺えて生きて行こう...
太宰治 「新ハムレット」
...果シテイツマデ続クカ分ラナイ不安ヲ密カニ怺(こら)エツツ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...病苦ヲ怺エルト云ウコトガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...そして怺へる心(物に対して)堪へ忍ぶ心(自他に対して)が強くなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...兵馬は怺(こら)えきれないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十歳の閑人の悲しさうな表情を怺へて...
原民喜 「閑人」
...怺(こら)えに、怺えに、怺えて見たが、とうどう怺え切れなくなッて、「して見ると、同じように苦しんでいるかしらん」、はッと云ッても追付かず、こう思うと、急におそろしく気の毒になッて来て、文三は狼狽(あわ)てて後悔をしてしまッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...久保は激しく震へる胸を辛うじて怺えながら...
牧野信一 「階段」
...この場でなくては怺(こら)えられぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私を責めさいなむのを怺(こら)えていた...
山川方夫 「演技の果て」
...怺(こら)えがないわ」自嘲しながら...
吉川英治 「私本太平記」
...目と鼻のさき」「そこまでの怺(こら)えだ...
吉川英治 「私本太平記」
...だが痛みを怺(こら)えて凝視(ぎょうし)すると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...怺(こら)えきっていた感情を突き破って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...十二月末の寒流のなかに怺(こら)えている首と首だ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...怺(こら)えているんじゃないか...
吉川英治 「松のや露八」
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