...大勝利」彼は躍(おど)り出したいのを強(し)いて怺(こら)えているらしく見えた...
海野十三 「地獄街道」
...歯をギリギリ云わせて射撃したいのを怺(こら)えた...
海野十三 「流線間諜」
...怺へ/\するやうにして...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...私は噴き出したいのを怺えて...
太宰治 「乞食学生」
...と真相をぶちまけようかと思ったが怺(こら)えた...
太宰治 「善蔵を思う」
...噴き出したいのを怺(こら)えるのに骨を折りました...
太宰治 「人間失格」
...むんむん蒸し暑いのも怺(こら)え...
太宰治 「走れメロス」
...それは痛みを怺(こら)えることに渾身(こんしん)の努力を要するので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...運命や思て怺(こら)えてくれ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...従って酔中の行動に就いては覚醒後全然記憶の無い場合が往々有ったのであります――益々好色的な気分に成って未だ当(あて)の定らない裡に最早や其の牛屋に坐って居る事に怺(こら)えられなく成り...
西尾正 「陳情書」
...「藤夜叉」怺(こら)えかねて...
吉川英治 「私本太平記」
...わずかの間の怺(こら)えだ...
吉川英治 「私本太平記」
...どんな怺(こら)えをしてもそれを待つ...
吉川英治 「私本太平記」
...お怺(こら)えくださいますように...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...じっと怺(こら)えて...
吉川英治 「親鸞」
...顔をしかめて怺(こら)えていた...
吉川英治 「親鸞」
...心細さを怺(こら)えて来たのも...
吉川英治 「源頼朝」
...片方の脚を投げ出しながら苦痛を怺(こら)えている容子(ようす)だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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