...モウ心配で心配で怺(たま)らなくなつて...
石川啄木 「鳥影」
...』と可笑しさを怺(こら)へた樣な眼附をする...
石川啄木 「鳥影」
...遺児カオルは怺(こら)えに怺(こら)えていた悲しみの泪をおさえかね...
海野十三 「蠅男」
...ついに怺えかねて...
太宰治 「ろまん燈籠」
...そして怺へる心(物に対して)堪へ忍ぶ心(自他に対して)が強くなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...お角は怺(こら)えられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...おなか (怺(こら)え切れず)あれ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...「エヘヘヘ」安永は何時もなら怺へてゐるところを最初から噴き出した...
原民喜 「牛を調弄ふ男」
...それをじっと怺(こら)えていると...
原民喜 「冬日記」
...とうとう怺(こら)え通した...
久生十蘭 「キャラコさん」
...無理に押し怺えて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ついにお怺(こら)えなく...
吉川英治 「私本太平記」
...それを怺(こら)えて来たことか...
吉川英治 「新書太閤記」
...お前たちもよく怺(こら)えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...弟子たちは嗚咽(おえつ)を怺(こら)えきれなかった...
吉川英治 「親鸞」
...怺(こら)えても...
吉川英治 「親鸞」
...片方の脚を投げ出しながら苦痛を怺(こら)えている容子(ようす)だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...黙って怺(こら)えていろと仰っしゃる新蔵殿の方が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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