...じっと怺(こら)えていました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...だから忍び難いことだがここは一旦怺(こら)えなければならないと思ったのである...
海野十三 「地球発狂事件」
...「……心配したぞ」もうこれ以上怺(こら)えきれないという風に...
海野十三 「地球発狂事件」
...もう怺(こら)へてお上げなさいましな...
鈴木三重吉 「桑の実」
...むんむん蒸し暑いのも怺(こら)え...
太宰治 「走れメロス」
...そしてとうとう怺(こら)えきれずに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...痛イノヲ怺エテ明日ノ晝ニ又来ヨウカト思ッテイタノダッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...そして怺へる心(物に対して)堪へ忍ぶ心(自他に対して)が強くなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...体をゆすりゆすり苦痛を怺(こら)えていた...
徳田秋声 「挿話」
...あれほどなにごとにも怺え忍んで...
外村繁 「夢幻泡影」
...私はしばらくそれを怺(こら)えるようにして...
堀辰雄 「花を持てる女」
...それを凝ツと怺へて...
牧野信一 「秋晴れの日」
...妹の折檻せらるゝを見るつらさは如何にしても得怺へじ...
正岡子規 「花枕」
...わずかの間の怺(こら)えだ...
吉川英治 「私本太平記」
...つつましく怺(こら)えているな)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...しばらくお怺(こら)えを」「……無用」要(い)らぬ――と首を振るのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...心細さを怺(こら)えて来たのも...
吉川英治 「源頼朝」
...歯の根で怺(こら)えている容子(ようす)だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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