...僕は怺(こら)えながら...
海野十三 「深夜の市長」
...しかしそれをやっと怺(こら)えて...
海野十三 「地球要塞」
...閾(しきい)の高いのを怺(こら)えて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...精神的にも体質的にも怺(こら)え性(しょう)がなく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もと/\怺(こら)へ性(しょう)のない彼女にそんな我慢が長つゞきする筈がなく...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...その一生懸命に怺える気持と解き放されてほっとする気持とは...
豊島与志雄 「同胞」
...そうして今まで我慢に我慢を重ねて怺(こら)えて来たような叫び声を一度に揚げると共に胎児を分娩(ぶんべん)した...
夏目漱石 「道草」
...おなか (怺(こら)え切れず)あれ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...相手が、女、折も折、じっと、怺(こら)えて、苦く笑って、「まあ、姐御、そんなに腐らねえでもいいじゃねえか――どうせ踏み込んだ泥沼だよ――それに、素(す)ッ堅気(かたぎ)がっている奴だって、大ていおれ達と違ったものでもねえようだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...持(も)ち怺(こら)えることさえ出来なくなり...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どうしてやろうか」怺(こら)えんとしても彼の四肢(し)は...
吉川英治 「江戸三国志」
...怺(こら)えようとすればするほど...
吉川英治 「黒田如水」
...ウンと怺(こら)えておりますと...
吉川英治 「醤油仏」
...微笑を怺(こら)えきれなくなったものとみえる...
吉川英治 「新書太閤記」
...涙が怺(こら)えきれなかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...顔をしかめて怺(こら)えていた...
吉川英治 「親鸞」
...怺(こら)えているんじゃないか...
吉川英治 「松のや露八」
...懸合(かけあ)ってくれまいか」「む……話してもよいが」四痛いものを怺(こら)えるような眼を...
吉川英治 「無宿人国記」
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