...而して此所信の前には怫然として...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...とうとう辛抱(がまん)が仕切れないで怫然(ふつぜん)袂(たもと)を払って退学してしまった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そこで彼の心の中に怫然(ふつぜん)と損得観念が勝利を占め...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...俄(にわか)に怫然(むき)になって立上(たちあが)った...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...アガメムノーンただ獨り怫然として悦ばず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 355彼に答へて怫然と羽ある言句陳じ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...判人(はんにん)が承知を致しますまい」お絹は怫然(むっ)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は怫然(ふつぜん)として孔子に喰って掛かる...
中島敦 「弟子」
...只(ただ)他(ひと)の吾を吾と思わぬ時に於て怫然(ふつぜん)として色を作(な)す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...覗いて見る位のことは支配人の勤めぢやないか」藤三郎は怫然として突つかゝりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...覗いて見るくらいのことは支配人の勤めじゃないか」藤三郎は怫然(ふつぜん)として突っかかりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――とんでもない」又左衛門は怫然(ふつぜん)として顔を挙げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...怫然(ふつぜん)として背(そびら)を見せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...われにもあらず怫然(ふつぜん)として憤(いきどお)りしが...
福田英子 「妾の半生涯」
...文三も怫然(むっ)とはしたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...余は怫然とせり...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...済みませんが彼家(あすこ)にも電話を引いて下さいナ」と哀願してみたら叔父は怫然(ふつぜん)として...
夢野久作 「鉄鎚」
...団員廿余名命令に反抗美人連を人垣に作り一斉に裸馬に飛乗りピストルを乱射しつつ有楽町大通りを遁逃す然るにこの命令を聞くやスタチオ兄弟は怫然(ふつぜん)色を作(な)し...
夢野久作 「暗黒公使」
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