...亦怪むに足らざる也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...而(し)かもそは毫(ごう)も怪むに足らぬ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...看護員は怪む如く...
泉鏡花 「海城発電」
...たとい余は理論上確実なるにもせよ余の先輩と説を同うせずその指揮に従わざれば余はその保護の下(した)に置かれざるは決して怪むべきにあらざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...これを特殊の天啓と見ずとも人間自然の要求と見れば少しも怪むを要さない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...妻君に面会を乞うに、未だ一面識無きのみならず、大に怪むが如し...
関寛 「関牧塲創業記事」
...怪むを要せざるなりと...
高木敏雄 「比較神話学」
...其の最後の勝利が常に議院に歸したりしも復た怪むに足らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...特に怪む、閣下は憲政黨内閣の後を受けて自ら現内閣を組織するに及で、忽ち其前日の主張を抛棄し少なくとも其の持説を變更して一二の政黨と提携したるのみならず、嚮に閣下の屬僚等が不忠不臣の賊子とまで痛罵したる伊藤侯に對して、今日唯だ其の款心を失はむことを是れ恐れ、大小の事總て侯の意見に聽きて僅に辨ずるを得るが如きの状あるは何ぞや、我輩を以て閣下を觀れば閣下は元來氣むづかしき神經質の人物なれども、實は決して強固なる意思を有する武斷家に非ず、其の權勢を喜び名爵を好むの天性或は人に過ぐるものあらむ、而も閣下は政治家として別に卓然自ら立つ所の見地なく、有體にいへば唯だ臺閣の氣象に富める一種の貴人たるに過ぎず、是れ政府を世界とせる屬僚の盟主たるには最も適當なる人格にして、隨つて動もすれば彼輩の爲めに利用せられて大事を誤る所以なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...獨り我輩の怪む所は一百餘の代議士を有する大政黨が斯くの如き醜怪なる人物をして擅まに其黨規を紊亂せしめて憂へざること是れなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...特に怪む、閣下は憲政党内閣の後を受けて自ら現内閣を組織するに及で、忽ち其前日の主張を抛棄し少なくとも其の持説を変更して一二の政党と提携したるのみならず、嚮に閣下の属僚等が不忠不臣の賊子とまで痛罵したる伊藤侯に対して、今日唯だ其の款心を失はむことを是れ恐れ、大小の事総て侯の意見に聴きて僅に弁ずるを得るが如きの状あるは何ぞや、我輩を以て閣下を観れば閣下は元来気むづかしき神経質の人物なれども、実は決して強固なる意思を有する武断家に非ず、其の権勢を喜び名爵を好むの天性或は人に過ぐるものあらむ、而も閣下は政治家として別に卓然自ら立つ所の見地なく、有体にいへば唯だ台閣の気象に富める一種の貴人たるに過ぎず、是れ政府を世界とせる属僚の盟主たるには最も適当なる人格にして、随つて動もすれば彼輩の為めに利用せられて大事を誤る所以なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...是れ頗る怪む可しと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...(下略)朝盛の出家に至りては既に公然の事實なれば何人の之を知るとも怪むに足らざれども其遺書の閨中に存せしこと并に其書中記載の事項に至りては遽に和田一門以外の人に洩るべきにはあらず...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...怪むべきの至なり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...また怪むべきの一なり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...あれ程民間にてやかましくいふ政治の上猶然りとすれば今迄隱居したる歌社會に老人崇拜の田舍者多きも怪むに足らねども此老人崇拜の弊を改めねば歌は進歩不可致候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...然るに此年文化十年にも亦怪むべき事がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是も亦怪むに足らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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