...亦怪むに足らざる也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...而(し)かもそは毫(ごう)も怪むに足らぬ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...この国が古今東西無比の文学翻訳国であるのもまた怪むに足りない...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...死んで土になる事を自然の約束として少しも怪むことを為(し)ない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...乃ち其の内閣と議會との關係を明かにするの文字なきは何ぞ怪むに足らむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...則ち侯と進退趨舍を倶にするは亦怪む可きなし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...獨り我輩の怪む所は一百餘の代議士を有する大政黨が斯くの如き醜怪なる人物をして擅まに其黨規を紊亂せしめて憂へざること是れなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...反つて之れを怪むものを指笑して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...また怪むべきの一なり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...この両家に特別の交際をなしたことも怪むに足らぬ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...春が急に来たのではないかと怪むだ程でした...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...あれ程民間にてやかましくいふ政治の上猶然りとすれば今迄隱居したる歌社會に老人崇拜の田舍者多きも怪むに足らねども此老人崇拜の弊を改めねば歌は進歩不可致候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...縁語及び譬喩蕪村が縁語その他文字上の遊戯を主としたる俳句をつくりしは怪むべきやうなれど...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかも近時の俳人は眼中に文法などあらばこそ「すかな」は常に用ゐられて今は怪む者も無き迄普通になりぬ...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...書に怨(ゑんたい)の語多きは怪むことを須(もち)ゐない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...珍本良書の数量上に著き遜色あるが如く見ゆるは怪むべし」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...大槻氏に喜ばれなかつたのは怪むに足らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...種々の流言蜚語が行はれたのは怪むに足らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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