...復た怪むに足らざるべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...怪むべきでないかも知れぬ...
石川啄木 「漂泊」
...」と自から怪むがごとく独言(ひとりご)つと...
泉鏡花 「婦系図」
...非常なる見解の相違ある素(もと)より怪む可きにあらず...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...たとい余は理論上確実なるにもせよ余の先輩と説を同うせずその指揮に従わざれば余はその保護の下(した)に置かれざるは決して怪むべきにあらざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...怪むを要せざるなりと...
高木敏雄 「比較神話学」
...獨り我輩の怪む所は一百餘の代議士を有する大政黨が斯くの如き醜怪なる人物をして擅まに其黨規を紊亂せしめて憂へざること是れなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...乃ち其の内閣と議会との関係を明かにするの文字なきは何ぞ怪むに足らむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其両侯の睚眦反目を融解せむと勉むるは何ぞ怪むに足らむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の最後の勝利が常に議院に帰したりしも復た怪むに足らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...怪むなかれ是れ彼れに在ては実に尋常の事のみ彼れは理想を有し主義を尊重するの政治家に非ずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...独り我輩の怪む所は一百余の代議士を有する大政党が斯くの如き醜怪なる人物をして擅まに其党規を紊乱せしめて憂へざること是れなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さして怪むべき事にはあらざれば...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...今まで隠居したる歌社会に老人崇拝の田舎者多きも怪むに足らねども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...縁語及び譬喩蕪村が縁語その他文字上の遊戯を主としたる俳句をつくりしは怪むべきやうなれど...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかも近時の俳人は眼中に文法などあらばこそ「すかな」は常に用ゐられて今は怪む者も無き迄普通になりぬ...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...書に怨(ゑんたい)の語多きは怪むことを須(もち)ゐない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然るに此年文化十年にも亦怪むべき事がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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