...春山図の逸趣に富んでゐるのも素(もと)より怪しむに足りないかも知れない...
芥川龍之介 「僻見」
...彼らがラグナロク(Ragnarok)と名づけるところの没落期となるであろうと信じていたのは怪しむに足りない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それでローマ帝国の滅亡した際に征服者たるゲルマン民族の科学的興味を啓発するような成果の少なかったことは怪しむに足りない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それを理解することの出来ぬ人のあるといふのも別段怪しむに足りないことである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...この体たらくも別に怪しむに足りないことだったかも知れない...
海野十三 「深夜の市長」
...かういふ標準に照らして見るときに澤山な句集の中で佳句と稱すべきものゝ少ない事は怪しむに足りないわけであらう...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...時代によって異にしているのは敢えて怪しむに足りない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...少しも怪しむに足りないだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...『奇跡を見る』のもけっして怪しむに足りないと考えていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...仮名垣魯文(かながきろぶん)が「いろは新聞」の全紙面を花柳通信に費したのも怪しむに足りない...
永井荷風 「虫干」
......
仁科芳雄 「日本再建と科學」
...忠利が自分の癖を改めたく思いながら改めることの出来なかったのも怪しむに足りない...
森鴎外 「阿部一族」
...この程度の相似があるとしても怪しむに足りない...
柳田国男 「海上の道」
...コンナ事は怪しむに足りない...
夢野久作 「一足お先に」
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