...少しもこれを怪しむ理由はない...
伊丹万作 「思い」
...天運は規則なきがごとくにして規則あり、定まりなきがごとくにして定まりありて、あたかも夏は暑く、冬は寒いと同じき道理でありますから、決して迷うにも、怪しむにも、嘆くにも、悲しむにも及びませぬ...
井上円了 「おばけの正体」
...これを怪しむ者がなかったのは...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...誰一人それを怪しむ者はなかった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...よく斯(こ)んなそう/″\しい所で俳句が作れるものだと怪しむ人があるが...
高浜虚子 「丸の内」
...しからばすなわち怪しむなかれ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...怪しむ勿(なか)れ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...格別怪しむに足らぬ譯でありますが...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...さのみ怪しむべきこともありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...けっして怪しむにたりないであろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それに遺失(おと)し易い婦人の毛ピンが敷石の上に落ちていたからといって格別怪しむに足(た)らなかったが...
松本泰 「緑衣の女」
...いつも拙者が怪しむのは...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...誰れも怪しむ者はありませんでした...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...神には様々あるめれば這い居たもうとせんも怪しむべきにあらず...
南方熊楠 「十二支考」
...憎むべきの物を以てまた能く人のために患を防ぐは怪しむべしとあるを思い出で...
南方熊楠 「十二支考」
...その偶合(ぐうごう)は怪しむに足らぬ...
柳田国男 「海上の道」
...この怪しむべきことが何の怪しむべきことでもない...
横光利一 「微笑」
...鳥の巣のように丸めこんであったのはなぜだろう?と怪しむとひとしく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??