...はなはだ怪しむべし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...これ盖し、怪しむに足らず...
高木敏雄 「比較神話学」
...廿二日、庚寅、天晴、未剋、鶴岳上宮の宝殿に、黄蝶大小群集す、人之を怪しむ...
太宰治 「右大臣実朝」
...りんごの落ちるを怪しむ人があったので万有引力の方則は宇宙の万物を一つの糸につないだというのは人のよく言う話である...
寺田寅彦 「知と疑い」
...裏面よりこれを観察すれば決して怪しむに足らざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...然(しか)らば則ち吾人(ごじん)は決して当時の幕閣の自(みず)からその利器を人に渡したるを怪しむべからざるなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...『奇跡を見る』のもけっして怪しむに足りないと考えていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そうして彼はそのひとを怪しむ心にもなれずに歩き出した...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...ヴェルハアレンが Rubens, Van Dyck, Teniers ら十七世紀の名画を見その強烈なる色彩に感激したるは毫(ごう)も怪しむに足らざるなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...怪しむべし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...常ならば人が見て怪しむだろうけれど...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...もとより怪しむに足らず...
福沢諭吉 「学者安心論」
...唯怪しむ可(べ)きはお勢と席を同(おなじゅう)した時の文三の感情で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...今の蛮地で馬を人に殉葬したればとて怪しむに足りぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...よくも無遠慮にかくのごとくたくさんの地名を附けたものと怪しむ人もあろうが...
柳田國男 「地名の研究」
...「偽(にせ)錦旗?」怪しむと同時に...
吉川英治 「私本太平記」
...武門の息女の血としてはそれのあるのは怪しむにたらない...
吉川英治 「新書太閤記」
...たれも女とのみ思って怪しむ者がなかったといって...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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