...葉子のする事を怪しむらしい様子をしているのを見ると...
有島武郎 「或る女」
...毫も怪しむには足らぬ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...去れば、今日に於て、種々の民族の祭祀と神話とを比較して、其間に類似の点あるを発見するは、怪しむに足らず...
高木敏雄 「比較神話学」
...火の起原に関して、多くの説話の存ずるは、怪しむに足らず...
高木敏雄 「比較神話学」
...しかれどももし余が議論の不完全なるあらば願わくは怪しむなかれ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...民間に学士・事業家・率先者の少なきを怪しむなかれ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それが彼であることを怪しむと共に...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...余は竊かに其公書類たるを怪しむ者なり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...これまた怪しむに足らぬことで...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...論者が特にこの大切なる一点をば軽々(けいけい)看過してあたかも不問に附する者多きを見て窃(ひそ)かに怪しむのみか...
福沢諭吉 「日本男子論」
...コノール (怪しむように周囲を見る)ものいうたのは誰か? (しゃがれた囁き声で...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...敬われたるも怪しむに足らず...
南方熊楠 「十二支考」
...別に怪しむものもない...
横光利一 「夜の靴」
...もし、怪しむ者あって、「汝は何処(いずこ)へ?」と聞いたら、彼は言下に、「鐘巻自斎に一剣を見舞う為」と明答したであろう...
吉川英治 「剣難女難」
...なぜと怪しむまでもなく一八郎もぎょッとした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...怪しむ者もあったが...
吉川英治 「松のや露八」
...そういう相手の眼を怪しむ認識すら持てない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼の身の上に関する最も不名誉な怪しむべき噂を耳にした人々でも...
渡辺温 「絵姿」
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