...頸(くび)にかけた十文字の怪しげな黄金(こがね)の護符(ごふ)と申し...
芥川龍之介 「邪宗門」
...何やら怪しげな陀羅尼(だらに)のようなものを...
芥川龍之介 「邪宗門」
...怪しげなパナマをふっている...
芥川龍之介 「出帆」
...怪しげな麻の単衣(ひとえ)の...
芥川龍之介 「偸盗」
...また駅々で売っている怪しげなアイスクリームなる品を...
石川欣一 「山を思う」
...いやいやそんな怪しげなものは見たことがなかった...
海野十三 「蠅」
...けれども二人が表門に達した時にはもう二人の怪しげな男の姿はどこにも見当らなかった...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...怪しげなそこの門を入って...
徳田秋声 「新世帯」
...実際その笑いには怪しげな気がこもっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...怪しげなマドロス君の吹奏が終ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生の詞には東北生れらしい怪しげな田舍(ゐなか)訛(なま)りと...
南部修太郎 「猫又先生」
...蟻(あり)が蚯蚓(みみず)を運ぶんじゃあるまいし」「ちょいとここを借りるよ」「さアさアどうぞ」怪しげな座蒲団(ざぶとん)を敷いたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...虎ノ門の晩成軒で山木元吉と怪しげな密会(ランデ・ヴウ)をし...
久生十蘭 「魔都」
...何かしら怪しげなものを...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...神戸へ行つてHotel Essoyanといふ露西亞人の經營してゐる怪しげなホテルに泊つた時...
堀辰雄 「鳥料理」
...怪しげなすがたが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...獣等(これまで種々の怪しげなる動作をなしゐたるが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...附近に住む怪しげな者を一掃し尽してから...
吉川英治 「源頼朝」
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