...そうしてその上には怪しげな楊柳観音(ようりゅうかんのん)の軸が...
芥川龍之介 「疑惑」
...怪しげな鷙鳥が十羽となく...
芥川龍之介 「地獄変」
...黄金(こがね)の釵子(さいし)が怪しげな光を放って居っただけじゃ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...水子(みずご)ほどの怪しげなものが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...なにものか毎夜怪しげなる食物を置き去る...
井上円了 「おばけの正体」
...怪しげな人影がうろついているのを見た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...怪しげな株式會社の空株劵に名義を貸して地代の減少の埋め合せをすることを知つてゐた...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...怪しげな濁(にご)り水(みず)も...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...怪しげな暗い飲食店へ飛び込んで...
徳田秋声 「新世帯」
...「いかにも怪しげな奴じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...怪しげなる者が来ても更に怖るるの風(ふう)なく安んじてその所を得ている...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...伝説の方が怪しげなしるしなどよりわれわれを信用させる場合も少くない...
野上豊一郎 「エトナ」
...そしてしまひにたうとうあるひとつの怪しげな島を發見した...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...唇には怪しげな微笑が宿り...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...この怪しげなりつる男...
南方熊楠 「十二支考」
...甚だ怪しげな姿で以て「永続」しつゞけた...
三好十郎 「俳優への手紙」
...畑の天人『怪しげな奴は泊っていないか』外の兵が...
吉川英治 「篝火の女」
...陸(おか)の怪しげな人影は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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