...怪しげな唐装束(からしやうぞく)に鳥の羽毛(はね)のついた帽子をかぶりながら...
芥川龍之介 「世之助の話」
...怪しげな薄暗い階子段(はしごだん)を降りて...
有島武郎 「或る女」
...そういう怪しげな連中に交じって...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...其処に怪しげな或る場所のあるのが眼にとまつた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...中には怪しげな速成教育を施して...
太宰治 「惜別」
...中世のダンテが忽然(こつぜん)として怪しげな情ないものに変った...
中島敦 「光と風と夢」
...神田の小川亭(おがわてい)の前にあった怪しげな天麩羅屋(てんぷらや)へ連れて行ってくれた以来時々連れてってやろうかを余に向って繰返す癖がある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...伝説の方が怪しげなしるしなどよりわれわれを信用させる場合も少くない...
野上豊一郎 「エトナ」
...蟻(あり)が蚯蚓(みゝず)を運ぶんぢやあるまいし」「ちよいと此處を借りるよ」「さア/\どうぞ」怪しげな座蒲團を敷いたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...げにそのひとの心をながれるひとつの愛憐そのひとの瞳孔(ひとみ)にうつる不死の幻想あかるくてらされまたさびしく消えさりゆく夢想の幸福とその怪しげなるかげかたちああ そのひとについて思ふことはそのひとの見たる幻想の國をかんずることはどんなにさびしい生活の日暮れを色づくことぞいま疲れてながく孤獨の椅子に眠るときわたしの家の窓にも月かげさし月は花やかに空にのぼつてゐる...
萩原朔太郎 「青猫」
...怪しげなカフエなどへ行くのが樂しみだつた...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...……僕の怪しげな咳は暫くしておさまつてゐたが...
原民喜 「飢ゑ」
...遙かに霞む末席の「銀座だより」という怪しげな花柳新聞の隣に加十の名札が放り出されていた...
久生十蘭 「魔都」
...怪しげな道の照しようをするので...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...なんぞの怪しげな名刺や印刷物...
夢野久作 「奥様探偵術」
...ざわめく空の怪しげな生ぬるさ...
横光利一 「夜の靴」
...怪しげな偽虚無僧が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...怪しげな美衣を纏って...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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