...怪しげな幻のような心もちがした...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...われは怪しげなる家を望み...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...怪しげなことは一切闇に葬ったのに違いなかった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...怪しげなことのないのは...
豊島与志雄 「立枯れ」
...実際その笑いには怪しげな気がこもっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二人は怪しげな女と寝ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...ずいぶん怪しげな辞書ですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...怪しげなカフエなどへ行くのが樂しみだつた...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...何か怪しげな蒸気でもつて酒を蒸溜(こ)すやうになるつてえことですぜ……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そんな風な怪しげな連中が群がり...
北條民雄 「続癩院記録」
...そんな怪しげな讀み方でも隨分面白かつた...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...例えばベンウッド医師の怪しげな経歴とか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...怪しげな顔を一目でも直接に王に見せたら...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...その怪しげな女は...
吉川英治 「江戸三国志」
...怪しげなき声がたちまち拡まっていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...舞台(まいゆか)に坐って、笛を構え、撥(ばち)を把(と)っている、古雅な近衛舎人(このえとねり)たちの風俗を写した山神楽師(やまかぐらし)の、怪しげな衣裳も、金襴(きんらん)のつづれも、庭燎(にわび)の光は、それを遠い神代の物に見せるのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私達は再び丸善薬品本店まで引返して怪しげな英語の名前を云って買物をすると...
吉行エイスケ 「スポールティフな娼婦」
...怪しげな褐色(ちゃいろ)の跡をつけるためにである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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