...予が性来の怯懦(けふだ)と...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...性来(うまれえて)義気深き牛なりければ...
巌谷小波 「こがね丸」
...残花は性来ミスチツクの好きな心霊信仰の男で占ひ人相は何より好物...
内田魯庵 「人相見」
...多分性来の自重心が軽々しく公けにするを欲しなかったのであろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...弁当をぱくついてゐた雪堂といふ百人頭は性来(うまれつき)齦(はぐき)の勁(つよ)い...
薄田泣菫 「茶話」
...不仕合せにもこの元孝は性来(しやうらい)ひどい慌て者だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...もしか性来(うまれつき)脚が達者だつたら...
薄田泣菫 「茶話」
...加うるに性来の図々(ずうずう)しさを以(もっ)て...
太宰治 「虚構の春」
...性来、特に現在甚(はなは)だ人間嫌いになった私にとってもこの人が島へくることは一尾の鱒(ます)が游(およ)いできたような喜びを与える...
中勘助 「島守」
...自分の素性来歴までも事細かに喋り出そうとするのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...……性来下司にして...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...性来の吏才(りさい)が役に立(たっ)て...
松崎天民 「友人一家の死」
...性来カンの悪い私などはこの名前の選定について特別に悩まされるので...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...性来の毒婦型(どくふがた)の女で...
吉川英治 「魚紋」
...ご不審を受けたも尤(もっと)もでござるが、この新九郎と申す者は拙者の弟でござりますが、性来の小胆者、その上お恥しいが武芸嫌いで太刀持つ術(すべ)も知りませぬゆえ、かような場合に出会っても兄と共に抜合せもせず、ご覧のとおり蒼ざめて物蔭に隠れていたのでござる...
吉川英治 「剣難女難」
...梁山泊(りょうざんぱく)を立つさい、あれほどかたく、道中では一切酒を禁じ、杯を持たぬと誓って出てきたのに、持ったが病か、性来の単純さか、酒を見たがさいご、何ともはや、自分で自分の処理がつかない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...小次郎は、性来、馬が好きだ...
吉川英治 「平の将門」
...その父頼房(よりふさ)は徳川家康の十一子として生れたが、性来、大の敬神家(けいしんか)だった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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