...そのRが全く「性懲りもなく」俗に相田屋で通っている一農家――もとここは宿場であった関係上...
犬田卯 「沼畔小話集」
...幾度(いくたび)か面会を謝絶(ことわ)られても性懲りもなくまたやつて来るので...
薄田泣菫 「茶話」
...大切に保存していただこうと思っているからお願いしたわけなのです」へへえ! とばかり一同性懲りもなく...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...しかも性懲りもなく...
外村繁 「澪標」
...私は性懲りもなく...
外村繁 「澪標」
...あきらめて帰ったがなにか気がすまないのでまた性懲りもなくともしにゆく...
中勘助 「島守」
...何時も何時も! 私と幸福との間に一羽の鷲が――不幸なこつた不幸な!――性懲りもなく太陽と光栄とを視守つてゐる...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...人間はいつまでも性懲りもなく...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...私は性懲りもなくもう一遍その豆の花の咲く小家を借りようかと思い立って...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...又佐吉が性懲りもなく...
堀辰雄 「幼年時代」
...その後また本所の玉村さんというお医者から性懲りもなく狸を貰った...
山本笑月 「明治世相百話」
...その中に性懲りもなく建てた化粧煉瓦のセメント建築や...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...というような愚にもつかない事を、父は自慢らしく、いや、性懲りもなく、酒を飲みながら家庭でもよく云うのだった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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