...甲斐性なしであるとか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...女房に甲斐性なしと罵られる位が関の山だ...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...みんな自分の亭主は甲斐性なしだと思い込んでいるんだ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...あの人たちのあいだの直接的な交渉の可能性なしで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...甲斐性なしだから……」井戸端の花崗岩(みかげいし)に腰をおろすと...
火野葦平 「花と龍」
...「わたしが甲斐性なしだもんで...
火野葦平 「花と龍」
...因果性なしにはできない)ということである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...なまけ者の甲斐性なしに娘をくれるわけにはゆかんから...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...甲斐性なし! 何という...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」「うそつけお母(かか)はそんな甲斐性なしではない...
室生犀星 「命」
...その通りきさまは性なしだ」「また性なしが一ツ殖(ふ)えましたか」「たわけ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一夜のうちにおそろしく野性なしゃがれ声に変っていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...或は亭主の甲斐性なしを齒掻ゆく思ふといふのもあらうし...
若山牧水 「一家」
...乳に酪性あり、乳に酪性なし、というと同じき意味において、仏性の有無を問題とするからである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...「衆生の内に仏性なし」というごとき意に解されてはならない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...「嶺南人は仏性なしといふにあらず...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...仏性あり、仏性なし、の有無であって、絶対的な悉有あるいは無ではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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