...板倉はまっすぐに急なところを下りたのはいいが雪が深いからたちまち桜の木の側で倒れた...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...スキーがやっと並ぶようなしかも急な木の間を突進するのだ...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...急な曲り角があって...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...性急な生命の高歌であり...
薄田泣菫 「独楽園」
...山火事の天を焦(こが)して霜赤し蒼苔低く飛ぶ星あり今宵霜降らん東雲鶺鴒(せきれい)の尾にぞ霰(あられ)のはじかれし蒼苔橋に来てまたはら/\と霰散る花牛堂大いなる霰ころがりて縁に消えざる虚子玉霰忽(たちま)ち来り忽ち歇(や)む楽天京に入つて霰に笠を叩かれつ不迷物思ふ窓を霰に叩かれき不染あられうつ石峨々(がが)として水急なり霜磧こんな類(たぐい)であります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...急な裸の鉄階段を踏み外しそうにして...
高見順 「如何なる星の下に」
...わが国でも之が同様に緊急な問題になったのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...あらゆる危急な場合にはそのひらめきがあるもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...急な階段があった...
直木三十五 「南国太平記」
...急なお思い立ちでございますなあ」「そういうわけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...眞急な崖へ瘤(こぶ)のやうにいくつもぼくぼく出た所に...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...暗くて急な梯子段の中途にかかると...
林芙美子 「貸家探し」
...何より緊急なのは金を見つけることじゃない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...所詮盗人を見て縄をなう急な相談で...
南方熊楠 「十二支考」
...(急な崖道を勢いをつけてトットと走りくだる)金吾 だけんど...
三好十郎 「樹氷」
...火急なれば、亥の下刻前に御発向仰せ出さるるも計り難い...
吉川英治 「上杉謙信」
...西の海に面したそのはづれからかなり急な傾斜で五六十間あまりもなだれて行つてゐるのが濱である...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
...しかし意気込んでかかったわりには急な坂は短く...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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