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饗庭篁村 「木曾道中記」
...隣の部屋をノックして急な帰京を知らせると...
有島武郎 「星座」
...上越南線の後閑から谷に沿って、その谷のどんずまりの法師温泉というのに一泊、翌日は急な、山蛭の多いという間道を登って三国峠へ...
石川欣一 「山を思う」
...ひどく急な雪の壁で三方をめぐらされている...
板倉勝宣 「春の槍から帰って」
...それほど火急な用談でもなかったのかと思い返して...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...もって下賜されたる金額を償わんとするに急なるになんぞ劣らん...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...「卿の改革は余りに火急なりし」と...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...急な用で欠席する由を皆さんへ伝えてほしいとのことです...
豊島与志雄 「反抗」
...それほど急な流れで至って勢いが強い...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなり急な坂とて...
中島敦 「かめれおん日記」
...両者は共に、三千メートルを出入する、日本最高位の山岳群の間を貫通して、勾配の急な、奥深い、そして人跡稀な峡流をなすところ、その形勢ははなはだ相似ている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...島は西海岸のほうで急な断崖になり...
久生十蘭 「海豹島」
...急な坂ばかりで平らな地面など一トアーズもない...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...二十八日までという約束で行ったのですが、急なことだし、他のことともちがうので速達出してかえって来て貰いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あまり急なことで...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...勾配(こうばい)の急な地勢で...
山本周五郎 「山彦乙女」
...お頼み申しますお頼み申しますお頼み申します……」という性急な案内の声を他所(よそ)事のように聞いていた...
夢野久作 「斬られたさに」
...信長の性急な日頃の気もちと思い合わせ...
吉川英治 「新書太閤記」
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