...小供等を対手に怡々(いい)として暮らしてゐる...
石川啄木 「足跡」
...月給を貰つた為に怡々(いそいそ)して早く帰るなどと...
石川啄木 「足跡」
...自分が悠々たる追憶の怡楽(いらく)の中から...
石川啄木 「葬列」
...自分が悠々たる追憶の怡樂(いつらく)の中から...
石川啄木 「葬列」
...静子は吉野に会釈して怡々(いそいそ)下女の後から出て行く...
石川啄木 「鳥影」
...気のおけない怡(たの)しいサルンとなることも考えられないことではなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...その二十二貫小山のごとき体格と常に怡然(いぜん)たる神色とは洶々(きょうきょう)たる三軍の心をも安からしむべし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...」などと書きちらして怡んでいる...
豊島与志雄 「失策記」
...伊都を筑前の怡土とし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...懶(ものう)く怡(たの)しく何の悔も無く...
中島敦 「環礁」
...個にして全てなる無意識に持続する欣怡の情が彼にはあり得ぬ...
中原中也 「河上に呈する詩論」
...其処にこそ現実があり欣怡のあることに想到されるやう...
中原中也 「詩に関する話」
...曇りなき怡((よろこ))びはなく...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...あたかも乾闥婆部の妻女が貴人に召さるるを名誉と心得て同然に怡(よろこ)んだので...
南方熊楠 「十二支考」
...菽水想怡々...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...石州怡渓派の山本麻渓...
山本笑月 「明治世相百話」
...臼杵にも大きい禅寺を建てて大徳寺の怡雲を招いたのみならず...
和辻哲郎 「鎖国」
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