...月給を貰つた爲めに怡々(いそ/\)して早く歸るなどと...
石川啄木 「足跡」
...先刻(さつき)の怡々(いそ/\)した光が消えて...
石川啄木 「鳥影」
...靜子は吉野に會釋して怡々(いそ/\)下女の後から出て行く...
石川啄木 「鳥影」
...非常に危怡(きたい)に瀕(ひん)しているのが...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...彼女は怡々(いい)として...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼等は是の平和と安心と怡樂とを果して何處より得來りたる...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...十分彼を怡(たの)しませるに違いないという...
徳田秋声 「仮装人物」
...懶(ものう)く怡(たの)しく何の悔も無く...
中島敦 「環礁」
...何故(なにゆえ)に我一人かくは心怡(たの)しまぬぞと思い侘(わ)びつつ...
中島敦 「悟浄出世」
...どう考えても怡(たの)しいわけはなかった...
中島敦 「李陵」
...従つて即興的であるよりも構成を怡しむ習性を一層持つてゐる...
中原中也 「詩と其の伝統」
...反ッてお婿さんが極(きま)って怡々(いそいそ)しているようだった...
二葉亭四迷 「平凡」
...額に冷めたく切れる眉の根を怡(たの)しみ...
三好達治 「測量船拾遺」
...菽水想怡々...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...筑前糸島郡怡土(いと)村大字高来寺にもまた寺址説がある...
柳田國男 「地名の研究」
...筑前糸島郡怡土(いと)村大字川原(かわばる)には...
柳田國男 「地名の研究」
...眼を怡(よろこ)ばしめなかった人はなかったろう...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「春光怡々(いい)たるこの閑かな日に...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??