...自分が悠々たる追憶の怡樂(いつらく)の中から...
石川啄木 「葬列」
...先刻(さつき)の怡々(いそ/\)した光が消えて...
石川啄木 「鳥影」
...却つて怡々(いそ/\)してゐるやうなところもあつた...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...小禽(ことり)が怡(うれ)しげな声をたてて啼(な)いていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...伊都を筑前の怡土とし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...何故(なにゆえ)に我一人かくは心怡(たの)しまぬぞと思い侘(わ)びつつ...
中島敦 「悟浄出世」
...なお師父(しふ)は怡(たの)しげに生を肯(うべな)われる...
中島敦 「悟浄歎異」
...何か心怡(たの)しまず...
中島敦 「光と風と夢」
...言なくして唯怡然たり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...曇りなき怡((よろこ))びはなく...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...怡々(いい)たる春光(しゅんこう)の裏(うち)に浮遊している...
夏目漱石 「草枕」
...そして沢山の人々が眼に怡びを湛へ...
原民喜 「絵にそへて」
...懺悔もし竟(おわ)ればすなわち怡悦(いえつ)す〉...
南方熊楠 「十二支考」
...あたかも乾闥婆部の妻女が貴人に召さるるを名誉と心得て同然に怡(よろこ)んだので...
南方熊楠 「十二支考」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...僕が先(さ)つき心を怡ましむるに足る情人と云つたのは此女だ...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...石州怡渓派の山本麻渓...
山本笑月 「明治世相百話」
...唐津、名護屋(なごや)、怡土(いと)城、太宰府、水城(みずき)、宇美(うみ)、筥崎(はこざき)、多々羅(たたら)、宗像(むなかた)、葦屋、志賀島(しかのしま)、残島(のこのしま)、玄海島、日本海海戦の沖の島なんて見ろ、屈辱外交の旧跡なんて薬にしたくもないから豪気だろう...
夢野久作 「近世快人伝」
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