...子供等を對手に怡々(いそ/\)として暮らしてゐる...
石川啄木 「足跡」
...自分が悠々たる追憶の怡樂(いつらく)の中から...
石川啄木 「葬列」
...怡然(たいぜん)として心に安(やすん)じ宇宙に存在する霊気をして我の身体を平常体に復さしむるにあり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...非常に危怡(きたい)に瀕(ひん)しているのが...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...怡雲和尚(温泉開基...
種田山頭火 「行乞記」
...「怡(たの)しくない?」と彼女は言うのであったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...十分彼を怡(たの)しませるに違いないという...
徳田秋声 「仮装人物」
...定省(ていせい)怡々(いい)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その二十二貫小山のごとき体格と常に怡然(いぜん)たる神色とは洶々(きょうきょう)たる三軍の心をも安からしむべし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そういう真理は美しく怡(たの)しく又為めになり良いものでなくてはならぬ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...」などと書きちらして怡んでいる...
豊島与志雄 「失策記」
...懶(ものう)く怡(たの)しく何の悔も無く...
中島敦 「環礁」
...何か心怡(たの)しまず...
中島敦 「光と風と夢」
...言なくして唯怡然たり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...個にして全てなる無意識に持続する欣怡の情が彼にはあり得ぬ...
中原中也 「河上に呈する詩論」
...そこはかとなき欣怡の情である...
中原中也 「感情喪失時代」
...曇りなき怡((よろこ))びはなく...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...あたかも乾闥婆部の妻女が貴人に召さるるを名誉と心得て同然に怡(よろこ)んだので...
南方熊楠 「十二支考」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??