...いつか彼等の会合へ顔を出すのを怠るやうになつた...
芥川龍之介 「或社会主義者」
...注意を少しでも怠ると...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...少くともその出身地である『ホトトギス』に時々稿を寄せる位の事は差支ない事としていたらしかったが――これは私が渋川玄耳(しぶかわげんじ)君から聞いた事であった――漱石氏は他の雑誌に書くとそれだけ新聞に書くべき物を怠るようになるという理由から新聞以外には一切筆を取らないと定めたようであった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...夜(よる)の警備を心して各々怠ること勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...怠ることなくして月日を送らせ給ひけり」右の文章...
中里介山 「大菩薩峠」
...決して怠るべからざるものならん...
福沢諭吉 「学問の独立」
...長靴を穿いて怠ることなしに通つてゐた...
牧野信一 「昔の歌留多」
...こうなってもまだ迷うのは子を思う道の闇(やみ)だけで宮が重態だと聞くと仏のお勤めも怠るばかりで恥ずかしくてなりませんが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...側近の者が怠ると失禁されることも稀(まれ)ではなかった...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...動脈・静脈「――其方の一隊は、われらの本軍と別れて、ここより数町先の上流、十二ヶ瀬を渡って、この千曲の北岸、小森附近に陣をとれ」「はいっ」「そして、この広い闇の野と、深い霧の河原とを、悉(ことごと)く敵の影とも思って、注意を怠るな、うろつく物見と見たら一人も討ち洩らすな」「承知いたしました」「甲軍の主力は、おそらく広瀬の下流を渡り、八幡原へうごき出たものと思わるる...
吉川英治 「上杉謙信」
...警備を怠るな」と...
吉川英治 「三国志」
...「年々の貢(みつ)ぎを怠るなかれ」と誓わせて来たのである...
吉川英治 「三国志」
...かねて申し含めておいた事どもを怠るな...
吉川英治 「三国志」
...さりとて軍(いくさ)を怠るものではない...
吉川英治 「私本太平記」
...この恩遇(おんぐう)と幸運に怠るまいと努めたのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...持場(もちば)持場の守りを怠るな...
吉川英治 「新書太閤記」
...一日とて怠る日のない綽空と玉日であった...
吉川英治 「親鸞」
...飼蚕(かいこ)も怠るまいぞ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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