...而して、民族間の競争には、如何なる者が勝ち、如何なる者が敗けるかと云へば、他の点が総べて同等である場合には、自然の征服に一歩でも先へ進んだ者が必ず他に勝つ訳である故、若し研究を怠り、努力を休んで、自然の征服を務めずに居たならば自然の復讐を受けることは或は軽く済むかも知れぬが、其の代り忽ち他の民族のために圧伏せられて、更に苦しい位置に落ちねばならぬ...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...たゞ惜むらく怠りて其意志弱し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...医療を怠りなさってはいけませんよ...
豊島与志雄 「霊感」
...その住所は改まるとも勧化(かんげ)怠りなく遂に末法相応浄土念仏(まっぽうしょうおうじょうどねんぶつ)が四海のうちに溢るるに至った...
中里介山 「法然行伝」
...おさ/\守備に怠りはなかつたと言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病(やまい)はいつか怠りぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...其中(そのうち)に段々怠り勝になった...
二葉亭四迷 「平凡」
...あの方から珍らしく御消息があって「私の心の怠りでもあるが...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...船底を駆け回つて戦争の演習を怠りませんでした...
牧野信一 「船の中の鼠」
...本当の明るさに到達するだけの努力を怠りがちなように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...火の用心怠りなく...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...前生は女で馬に水をくれるのを怠り...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...怠り給うな)という忠言だった...
吉川英治 「三国志」
...「敗れたりといえ、きのうまで、領主と仰いでいた地頭を搦(から)め捕り、侵攻の敵軍へ渡すのみか、百姓の業を怠り、利のためこれへ出て、功を争い述べるなど、野人の浅慮(あさはか)といえ、心情悪(にく)むべしじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...準備おさおさ怠りなかった諸軍は...
吉川英治 「新書太閤記」
...母への孝養が怠りがちとなるのを惧(おそ)れて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...袋づつみにしてしまおうと作戦は怠りない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...濠(ほり)を深めて備えに怠りないのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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