...夫与作の墓参さへ怠り居る始末に付き...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...その間にも自分の好きな研究は少しも怠りませんでした...
石原純 「ニュートン」
...その女房のために近頃とんと怠りがちになっていましたものですから...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...県内の方々から依頼して来る手術も人に譲り怠りがちであった...
徳田秋声 「縮図」
...舞台稽古も怠りない頃...
戸坂潤 「社会時評」
...この至純な問いをつづけることを怠り...
中井正一 「新しい神話を追い求めつつ」
...これを利用することを怠りませんでしたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵部卿三位基親卿は深く法然勧進の旨を信じて、毎日五万遍の数遍、怠りなかったが、「一念義」の幸西がそれを非難して来たものだから、幸西といろいろ問答をしてその義と自分の考えとを記して法然の処へ問うて来た...
中里介山 「法然行伝」
...前後に怠りなく注意を配りながら進んで行った...
中島敦 「虎狩」
...三郎が己の務めを怠り大事な囚人を盗まれるのを知らなかった過ちは逃れぬとは言え...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...其中(そのうち)に段々怠り勝になった...
二葉亭四迷 「平凡」
...怠りなく小さい芽を育てて居る蘭の鉢などを眺めながら...
宮本百合子 「餌」
...むろん国許では怠りなく準備をととのえていたのであるが...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...平常の怠りない用意をほのめかして掌(たなごころ)を指すように語った...
吉川英治 「三国志」
...おさおさ怠りなかったのである...
吉川英治 「私本太平記」
...看病に怠りなかったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...準備おさおさ怠りなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の母につくす様子に少しも怠りがみえないのみか...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索