...怠け者の小野道風が立っていようと...
薄田泣菫 「初蛙」
...半分旧教徒(カトリック)で半分懐疑家の、策士であり、怠け者であり、冒険家であり、夢想家であった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...あぶないお天気だけれど出かける、途中まで例の尺八老と同行、彼はグレさんのモデルみたいな人だ、お人好しで、怠け者で、酒好きで、貧乏で、ちよい/\宿に迷惑もかけるらしい...
種田山頭火 「行乞記」
...徳次は怠け者といふことになつてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...酔いどれや怠け者や...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...ぼくがアロアを怠け者にすると思っているんだよ...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...(ララ〈LALA〉=アジア救済連盟)それにもかかわらず、逃げ出す孤児――なぜだろう? しかも頭のいい、しっかり者が飛び出すとは?孤児に言わせると、収容所に残っている奴は、意気地なしだよ、怠け者だよ、ぼんやりなんだよ、とさげすむ...
永井隆 「この子を残して」
...まあそんなものさね」これが今の彼の折々他(ひと)に洩(もら)す述懐になる位彼は怠け者であった...
夏目漱石 「道草」
...その怠け者にピシリと一鞭(ひとむち)くらわせた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「第一、そんなものをどうして貯(たば)っておけますかい? 地所は狭いし、百姓は怠け者で、働くことを嫌って居酒屋へ行くことばっかり考えてけつかる……これじゃあ悪くすると、今にこの年齢(とし)で物乞いをして歩かなきゃならないかも知れませんわい!」「ですが、私の伺ったところでは、」とチチコフが、控え目に聞き咎めて言った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...怠け者だのをお前はよくお小姓のやうに立たせてゐる...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...「俺は怠け者ではない...
牧野信一 「変装綺譚」
...怠け者でも、半人足でも、片輪でもまた悪人でもなかったのだ、この弟は...
正岡容 「小説 圓朝」
...怠け者には病気の元になるような出来事を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...呑んだくれの怠け者で...
山本周五郎 「季節のない街」
...久兵衛というのは怠け者で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...実に前代未聞の怠け者とは汝らのことである...
吉川英治 「新書太閤記」
...その姿が怠け者と見え...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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