...父は自分が一種の怠け者で...
有島武郎 「星座」
...怠け者の子は、時として紙の上に墨をはねかけるが、先生には大抵の場合、この悪だくみを発見することが出来、その子は放課後、刑罰として学校にのこされる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...尤も、差引損にはなつても、何の努力もしないで、從つて何の得るところも無いよりは優つてゐるか知れないが、其處は怠け者だ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...彼は自分では気がつかないが、怠け者のせいか、それともまた役に立たないせいか、とにかく運動を肯(がえん)じないで、分に安じ己(おのれ)を守る人らしく見えた...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...怠け者といえば怠け者だったね...
梅崎春生 「狂い凧」
...あぶないお天気だけれど出かける、途中まで例の尺八老と同行、彼はグレさんのモデルみたいな人だ、お人好しで、怠け者で、酒好きで、貧乏で、ちよい/\宿に迷惑もかけるらしい...
種田山頭火 「行乞記」
...こゝらが独り者の怠け者の気楽である...
種田山頭火 「松山日記」
...極端な怠け者でもあります...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...ぼくがアロアを怠け者にすると思っているんだよ...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...僕があなたを怠け者にでもするようにおもっていらっしゃるんだからね...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...そんな風に、放心者(うつけもの)だの、怠け者だのを、お前はよくお小姓のやうに立たせてゐる...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...一体兄さんは横着で怠け者なのよ...
牧野信一 「爪」
...「俺は怠け者ではない...
牧野信一 「変装綺譚」
...ぼくはこんな怠け者だから...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...しかも一年にせいぜい二三篇の戯曲を書き得るに過ぎない程に遅鈍にして病弱なる怠け者である此の僕でさえも...
三好十郎 「俳優への手紙」
...怠け者で小汚(こぎた)ないが...
室生犀星 「生涯の垣根」
...「怠け者よ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...徹底した酒呑みの怠け者で...
山本周五郎 「季節のない街」
便利!手書き漢字入力検索