...彼は自分では気がつかないが、怠け者のせいか、それともまた役に立たないせいか、とにかく運動を肯(がえん)じないで、分に安じ己(おのれ)を守る人らしく見えた...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...遠い原因を思索するのは怠け者であると教えた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...怠け者にちがいない...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...今更あんな怠け者の...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ぼくがアロアを怠け者にすると思っているんだよ...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...僕があなたを怠け者にでもするようにおもっていらっしゃるんだからね...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...口先だけ偉そうに威張っている怠け者が多い...
永井隆 「この子を残して」
...この莫迦面の怠け者に...
中島敦 「狐憑」
...「生活」は絶えず彼に向つて「怠け者」よといふ声を放つと考へることが出来るが...
中原中也 「芸術論覚え書」
...日本で一番の怠け者は物理学者だということになりそうであるが...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...まあそんなものさね」これが今の彼の折々他(ひと)に洩(もら)す述懐になる位彼は怠け者であった...
夏目漱石 「道草」
...手のつけられぬ怠け者になってしまった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...怠け者は資格がない...
火野葦平 「花と龍」
...これまでのかぼちゃは同じのろまな怠け者でも...
山本周五郎 「季節のない街」
...彼ほどの怠け者であらゆるものごとに関心を持たない男が...
山本周五郎 「季節のない街」
...久兵衛というのは怠け者で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...怠け者の地廻(じまわ)りとかなんとかいって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ここには百姓出の怠け者もいるし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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