...六百から八百位までの怠けもので雄蜂といふのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...徳次は怠け者といふことになつてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...なにしろ怠け癖がついちまって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...天性の怠けものでもあった...
徳田秋声 「仮装人物」
...「耕ちやんは怠けるのなんのと言つてもまだ家嗣(トリ)ではないのだからなんだが...
中原中也 「耕二のこと」
...「仕事の手を緩(ゆる)めて怠ける算段計(ばか)り為(し)てけツかる...
羽志主水 「監獄部屋」
...どうも……静江 そんなに怠けているわけでもないのよ...
久生十蘭 「喪服」
...「第一、そんなものをどうして貯(たば)っておけますかい? 地所は狭いし、百姓は怠け者で、働くことを嫌って居酒屋へ行くことばっかり考えてけつかる……これじゃあ悪くすると、今にこの年齢(とし)で物乞いをして歩かなきゃならないかも知れませんわい!」「ですが、私の伺ったところでは、」とチチコフが、控え目に聞き咎めて言った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ヘレン・バーンズは腕に「怠け者のしるし」を留めてゐたのだが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...わたしはいまこの怠け癖から抜け出しつつあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
......
藪田忠夫 「休日に」
...弥六は怠け者であった...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...ちっとでも、怠けていたり、悪戯(いたずら)でもしていようものなら、筑阿弥の大きな手は、すぐ日吉の顔を撲(はた)いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...怠けているものを見出すと...
吉川英治 「新書太閤記」
...農村にはかならず一人や二人はいるぶらぶら者――怠け者で...
吉川英治 「新書太閤記」
...怠け者のこの弁円も...
吉川英治 「親鸞」
...――今朝、駄賃をせしめた仲間(なかま)の手輩(てあい)は、元よりそんな者を探すつもりは毛頭ないので、皆、仕事を怠けて、博奕(ばくち)に耽っているが、自分だけは、ご事情を聞いてお気の毒だと思い、一人で塩尻から洗場(せば)まで行って、立場立場の仲間に、尋ねあるいてみると、お女中衆の消息はさっぱり知れないが、奈良井の大蔵さんなら、ついきょうの午(ひる)頃、諏訪(すわ)を通って、和田の山越えにかかって行ったということを、中食(ちゅうじき)をした旅籠屋(はたごや)の女中から聞きました――というのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...監督が来る時だけやっていればいい仕事のようにみんな怠けあっていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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