...たとえ吾々が範疇という概念を用いて思索するにしても――何となれば概念を用いずして思索することは出来ないから――範疇そのものは概念であるのではない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...主観がそれを思索すると否とに関らずそれは存在するものであろう...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...吾々は学的に――常識的にではなく――思索する時内界に対する外界...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...そういう「思想」を作家は常に思索する...
豊島与志雄 「作家的思想」
...万人のために書き万人のために思索する者がいなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...肝要なのは「勇敢に思索する」ということだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...雑鬧(ざっとう)の中で立止って思索する男のように...
中島敦 「狼疾記」
...私は自分が何かに付けて思索する癖のあることを...
中原中也 「その頃の生活」
...浅井の帰京と五分心の関係を見極(みきわ)めんと思索するごとくに眸子(ぼうし)は一点に集った...
夏目漱石 「虞美人草」
...だから、私たちは永久に隔てられたまゝ進行せねばならないのだ――しかも、私が呼吸し、思索する間は、私は、あの方を戀しなければならないのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...もしくは書くことによつて思索することができる...
三木清 「人生論ノート」
...思索する者は感傷の誘惑に負けてはならぬ...
三木清 「人生論ノート」
...「思索する人」そのものを見たのである...
三木清 「西田先生のことども」
...私は思索する人の苦悩をさえそこに見たように思った...
三木清 「西田先生のことども」
...思索することが原罪であるということを先生は深く深く理解されているのではないかと思う...
三木清 「西田先生のことども」
...いつものやうに私はさう思索する...
柳宗悦 「和紙の美」
...その間にも読書し思索することを怠らなかつた...
山本政喜 「荒野の呼び声」
...自ら思索するのみで他から学ぶことをしなければ危険である...
和辻哲郎 「孔子」
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