...困ったことさ等(など)と言って思案投首(なげくび)...
太宰治 「新ハムレット」
...思案投首(なげくび)の態(てい)だったのです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...然るに作者俄(にわか)に惑(まど)うて思案投首(なげくび)煙管(キセル)銜(くわ)へて腕こまねくのみ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...錢形の親分さんともあらう者が、思案投首で、私の居るのも知らずに通り過ぎたりして」「用事が無きや放つて置いてくれ、俺は忙しい」平次はクルリと背を向けて、其儘行手を急がうとすると、「まア、待つて下さいな、親分」ヒラリと身を飜(ひるが)へしたお瀧、平次の袖の下を潜るやうに先へ立塞がつて大手を擴げます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銭形の親分さんともあろうものが、思案投首で、私のいるのも知らずに通り過ぎたりして」「用事がなきゃ放っておいてくれ、俺は忙しい」平次はクルリと背を向けて、そのまま行手を急ごうとすると、「まア、待って下さいな、親分」ヒラリと身を翻(ひるがえ)したお滝、平次の袖の下を潜るように先へ立塞(たちふさ)がって大手を拡げます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思案投首の体の事並に意外なる成行の事場面一転して...
久生十蘭 「魔都」
...すぐホテルへ行ってその先生を何とか宥めてくれ給え」外務大臣は思案投首のていで...
久生十蘭 「魔都」
...どうしたらよかろうかと思案投首(しあんなげくび)をしているのを見て...
柳田国男 「母の手毬歌」
便利!手書き漢字入力検索