...彼女への思慕が日に日に強くなっている...
...彼の心の中には、故郷への思慕が深く刻まれている...
...彼女はかねてから彼に思慕の念を抱いていた...
...彼の詩は常に深い思慕の念が感じられる...
...彼は思慕に対する情熱で生きている...
...温かい田園思慕の情を抱いて冷たい都會の人情の中に死ぬ...
石川啄木 「田園の思慕」
...思慕すべき一切を失つてゐるのである...
石川啄木 「田園の思慕」
...かかる矛盾は遂には一切の人間をして思慕すべき何物をも有たぬ状態に歩み入らしめるやうなことはないだらうか...
石川啄木 「田園の思慕」
...ひたすら母校への思慕と讃美とに燃えてゐるのでもわかる...
相馬御風 「校歌「都の西北」と私」
...真理への思慕その昔...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その映像が思慕の対象になったのであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その顔の醜悪さは桔梗の方への切なる思慕をひとしお募(つの)らせた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「古(いにし)え」に対する崇敬(すうけい)と思慕(しぼ)の情とを寄せているのである...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...いつも蜜のやうな情熱の思慕をよさしめよ...
萩原朔太郎 「宿命」
...不思議な恋愛に似た思慕(エロス)を感じてゐるにちがひない...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...且つそれが皆哀切でやるせないフエミニストの思慕を訴へてゐる...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...思慕のはるかな海の方からひとつの幻像(いめぢ)がしだいにちかづいてくるやうだ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...家にのこしてある妻子に対する思慕にも耐えられなくなったというのである...
吉川英治 「親鸞」
...独りで思慕の糸をつくり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「もののあはれ」とは畢竟(ひっきょう)この永遠の根源への思慕でなくてはならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...意識せられると否とにかかわらず、すべての「詠嘆」を根拠づけるものは、この思慕である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...永遠の思慕は常に「女々しくはかなき」という言葉で適切に現わされるとは考えられない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...我々はこの種の果てしのない思慕と追求を人類の歴史の巨大なる意義として感ずる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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