...全く娘の身の上を哀れに思召したからで...
芥川龍之介 「地獄変」
...姫君の思召しも私共には分りませんし...
芥川龍之介 「邪宗門」
...何卒あしからず思召し下さい...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年四月号)」
...嬢様も好い加減に思切らせないと這般(かう)いふ奴が瘋癲(きちがひ)になるのだと思召して...
内田魯庵 「犬物語」
...綾子様としては文夫様にもすまないように思召しましょうし...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...御台所さまをお気の毒に思召したからでもございませう...
太宰治 「右大臣実朝」
...それでこの世に残した幸内の恨みが消えると思召しますか...
中里介山 「大菩薩峠」
...今となっては頼る人もないこの私を可哀想だと思召して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思召しをのべ立てると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...せめてこの上の罪は重ねまいと深く思召したのであるのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御自身の推薦権の与えられておいでになる限られた官爵の運用についてとかに思召しの通らない時は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただ暑いころであるからこんなふうになっているのであろうと思召したが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それなら思召しどおりこちらの子のほうにと言って私は定めてしまった」何の思いやりもなく守はこの奇怪な報告を得意になって妻へした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのうちわかることであろうと思召しながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...逢いえぬ悲しさに別れの苦しさを加えるだけのものになるであろうからと思召した宮は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...……なお今日まで士道(しどう)も恥も知らぬ人間とこの官兵衛を思召してか...
吉川英治 「黒田如水」
...――尤も、格別の思召しで、料紙(りょうし)硯(すずり)の使用、風呂(ふろ)櫛(くし)道具の事、医薬などは差し許したが、それも一々箇条書にして、公儀へ伺いを出してからの事である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...御ふびんと思召し...
吉川英治 「宮本武蔵」
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