...私心根を不憫(ふびん)と思召(おぼしめ)され...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...高津君ノ悔ミノ文ナドヲ凌駕(りょうが)スルコトト思召(おぼしめ)シ下サイ久シクオ目ニカカリマセヌガ...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...武雄様は御自分のお子さんだと思召していらっしゃいました』『そう伺うと文夫さんの事もよく分りますが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...3.神が人間の智慧の目に見えぬやうに思召してゐることを人間が強ひて理窟で解らうとする努力が少くなれば...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...それも有難い神様の思召しよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...折角の彩牋堂今は主なく去年尊邸より頂戴(ちょうだい)致候秋海棠(しゅうかいどう)坂地にて水はけよきため本年は威勢よく西瓜(すいか)の色に咲乱れをり候折から実の処銭(ぜに)三百落したよりは今少し惜しいやうな心持一貫三百位と思召被下(おぼしめしくださる)べく候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...あやかりたいと思召(おぼしめ)しませんか」顎(あご)を撫でて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その思召(おぼしめ)しは今のわたくしではわかりませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...思召(おぼしめ)すこそ悲しけれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...母宮をだけでも后の位に据(す)えて置くことが若宮の強味になるであろうと思召して藤壺の宮を中宮(ちゅうぐう)に擬しておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おさめになったあとで帝は恐ろしく思召(おぼしめ)した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すべての世界が暗くなったように思召されて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人にはそれを気どらすまいと思召すので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮はともに死にたいと思召す御様子でじっと母君の遺骸(いがい)に身を寄せておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その人を恨めしく思召してお泣きになるのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女性の方でも独立して行けぬことはないと思召すでしょうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気の毒に思召す心からいろいろに将来の長い誓いをさせるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...厚き思召を以て褒美として銀十枚下し置かる」と云ふ口上であつた...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
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