...こういう態度に出るほど今の世に居心地のよい座席はちょっとあるまいと思われるから...
有島武郎 「片信」
...それぞれの美点と思われるところを摂取して...
上村松園 「作画について」
...まず元気はもとにもどったものと思われる...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...売買事件などを重大問題であるかのごとく取扱うかがちょっと不思議に思われるのである...
寺田寅彦 「学位について」
...時とすると何にも好んでいないのかと思われるほどだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世子は後で段々聞かれたものであるように思われる...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...羽柴筑前守も指を銜えて引きさがるほかには手がなかったと思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...意味のあることと思われる...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...大きさは鉄嶺丸(てつれいまる)とほぼ同じぐらいに思われるが...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...一対一〇一と一対一二四の両極間を上下するように思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この事情はあまり変わっていないかと思われる...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...もう公理なのだとも思われる...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...門を這入(はい)るとお寺かと思われるほどな規模で数棟の見事な建物が...
柳宗悦 「全羅紀行」
...遺伝されて来ている諧調の定型であるかのように思われる...
夢野久作 「能とは何か」
...本土のことは何も知らないのだから無理はないと思われるものの――彼は後悔した――男の世界の重大な機密などを...
吉川英治 「私本太平記」
...――薄々覚(さと)っていたかと思われるのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...この白峯へ登ったことがあるように思われる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...当代の下劣の人によしと思われるよりは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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