...万事思う壺で、満足じゃ」川上機関大尉の死体が発見されたとは、全く一大事であった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...金としては思う壺(つぼ)だったろう...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...まんまと思う壺(つぼ)にはまりましたぜ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...先方の思う壺じゃないか...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...折角監督の思う壺にはまって来ているのに...
大阪圭吉 「坑鬼」
...私がそれを云い出したのは彼女の思う壺(つぼ)だったのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...知って男の思う壺(つぼ)に嵌(は)まって行くのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そない自分の思う壺(つぼ)に嵌(は)まる思たら間違(まちご)てるし...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...夫が正にAKの思う壺だったのだろうという観測だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それこそマリヤ・ニキーチシナの思う壺だったのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...これで安心したよ」「このお馬鹿さん」妻は私の思う壺にはめられたことを覚ったらしく...
外村繁 「澪標」
...ザックリと思う壺に浴びせられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前がムカッ腹でどなり込んで行った日には先方の思う壺だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...思う壺というように...
中里介山 「大菩薩峠」
...友田の思う壺じゃろうけなあ」「友田の鬼奴」マンは...
火野葦平 「花と龍」
...運命をかわしてこれからのがれたり・或いはこれを制御したり・或いは慎重に物事をわが思う壺にと導いたり・するような手腕はあまりない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼等は物事が如何に思う壺にはまっても...
夢野久作 「鼻の表現」
...思う壺に女中の中から諜者(ちょうじゃ)を見出した満足ににっことして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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