...思う壺(つぼ)にはまったのですから...
芥川龍之介 「藪の中」
...必ずしも思う壺にはまらぬことがある...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...すっかり怪塔王の思う壺にはまったのであった...
海野十三 「怪塔王」
...現在のような思う壺(つぼ)の状態は...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...手の先は巧く思う壺に達せぬ事を怠緩(もどか)しがった...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...一歩々々思う壺(つぼ)へ誘い込まれて行きつゝどうにも制しようのない気持であった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...知って男の思う壺(つぼ)に嵌(は)まって行くのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そない自分の思う壺(つぼ)に嵌(は)まる思たら間違(まちご)てるし...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...之が思う壺に嵌って...
戸坂潤 「社会時評」
...久能は自分の思う壺に落ちて来ない青江を持て余しながら...
豊田三郎 「リラの手紙」
...お前がムカッ腹でどなり込んで行った日には先方の思う壺だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...思う壺というように...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう来るところがこっちの思う壺(つぼ)なんだ」「何をいうんだ」「何も云やしない...
夏目漱石 「明暗」
...わけなく思う壺にはまるはずだったが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...一ノ関や酒井侯の思う壺にはまった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...思う壺に女中の中から諜者(ちょうじゃ)を見出した満足ににっことして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...眼八には思う壺(つぼ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...思う壺にはまって来ない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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