...下界行を思い立つ...
高木敏雄 「比較神話学」
...人が帰れと言う時にはなかなか戻って来んで思い立つとまた慌(あわただ)しい帰り方をして来たものだな」私は兄の顔を眺めていたが...
橘外男 「逗子物語」
...しかし思い立つと留めて留まらぬ道庵ではある...
中里介山 「大菩薩峠」
...思い立つことも早いが...
中里介山 「大菩薩峠」
...影ならずば?――時にはむらむらと起る一念に窓際に馳(か)けよりて思うさま鏡の外(ほか)なる世を見んと思い立つ事もある...
夏目漱石 「薤露行」
...しかし私がどの方面かへ切って出ようと思い立つや否(いな)や...
夏目漱石 「こころ」
...真面目(まじめ)に思い立つ勇気も出なかったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...思い立つともう階下(した)へ降りて...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...あの方の御物忌のお果てなさらぬうちに――」と私は突然思い立つなり...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...「帰ろう」思い立つや否や...
松濤明 「春の遠山入り」
...一旦これを捕えんと思い立つと鴎が更に近付かなんだ例に同じく...
南方熊楠 「十二支考」
...ヨーロッパやアメリカの国が何か思い立つ度に日本は...
森本薫 「女の一生」
...新たな採訪を思い立つためにも...
柳田国男 「海上の道」
...――山口は早くお杉を見に行こうと急に思い立つと...
横光利一 「上海」
...かかることを思い立つ素質があろうとは...
吉川英治 「新書太閤記」
...またかかることも思い立つまい」「さ...
吉川英治 「新書太閤記」
...真面目な人物がよく思い立つことである...
吉川英治 「平の将門」
...どうですな」「行こう」思い立つと...
吉川英治 「無宿人国記」
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