...この陳述を思い立つ程...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...僕はいつでもそうであるが、思い立つと、一刻も早くその用事をすましてしまわなければ気がすまぬのである...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...人が帰れと言う時にはなかなか戻って来んで思い立つとまた慌(あわただ)しい帰り方をして来たものだな」私は兄の顔を眺めていたが...
橘外男 「逗子物語」
...彼が今度の旅行を思い立つに至った動機...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...彼はノーフォーク州の広沢(ブロード)地方に住むその名士を突然訪問しようと思い立つに至った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...しかし思い立つと留めて留まらぬ道庵ではある...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう思い立つと、お角さんとして愚図愚図することはできないから、もう明朝にも上方へ向けて出かけようじゃないか、それには自分たちの方は、あと言えばさだが、お銀様へ御都合を伺っておかなければならぬと、お角さんはともをつれて、本町の近江屋という宿へお銀様を訪れたのはその晩です...
中里介山 「大菩薩峠」
...何故さっき汽車のなかで思い立つと...
堀辰雄 「菜穂子」
...各さては彼我を殺すつもりと気色立ったが獅心中に虎は我より弱きに我を殺さんと思い立つとは不思議だ...
南方熊楠 「十二支考」
...早(はや)りっ気で思い立つと足元から火の燃えだした様にせかせか仕(し)だす癖が有るので始めの一週間ばかりはもうすっかりそれに気を奪われて居た...
宮本百合子 「秋毛」
...ヨーロッパやアメリカの国が何か思い立つ度に日本は...
森本薫 「女の一生」
...新たな採訪を思い立つためにも...
柳田国男 「海上の道」
...私が校長先生に復讐を思い立つ前から...
夢野久作 「少女地獄」
...私はこの計画を思い立つのだと考えても...
夢野久作 「一足お先に」
...――山口は早くお杉を見に行こうと急に思い立つと...
横光利一 「上海」
...(やろう!)と思い立つことも...
吉川英治 「新書太閤記」
...かかることを思い立つ素質があろうとは...
吉川英治 「新書太閤記」
...真面目な人物がよく思い立つことである...
吉川英治 「平の将門」
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