...思い直してサッサと洗面所へ歩いて行った...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...そう思い直して筆を執ったのであるが...
太宰治 「碧眼托鉢」
...ますます自分の身一つを苦しめるばかりであると思い直して...
近松秋江 「狂乱」
...お坊さんの身分だからと思い直してもみた...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...市木さんは当初、死亡通知など一切出さないと言っていたが、其後思い直して、学校へは通知し、なお数名の親戚知友へ通知状を出したと、弁解するように打ち明けた...
豊島与志雄 「絶縁体」
...全くこんな晩には早寝をするにかぎると思い直して...
中里介山 「大菩薩峠」
...一口でも云うだけが愚(おろか)だと思い直して黙った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...思い直して苦笑いをしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思い直して――可哀想にお美代を殺してしまったのだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とも思い直して見るのだった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...金井君はこう思い直して...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...「待てよ」と私は思い直して云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...これは一刻も猶予ならんと思って立上りかけた……が……又思い直して腰を落付けた...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...やがて思い直して憲作の顔を見た...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...思い直して、二人はなお、毎日の退屈を、なぐさめ合っていた...
吉川英治 「三国志」
...思い直してすぐ一段高い長四畳ほどの床の間へ坐した...
吉川英治 「新書太閤記」
...出ずべくして出でない宗教小説ないし宗教面の書のこれが一投石ともなれば再刊もまた多少の意義にはなろうかなどとも思い直してみた...
吉川英治 「親鸞」
...「――思い直してくれ」「どういう風に」「最前もいったとおり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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