...その間も心は始終今の家に辛抱していいか悪いかということについて思い惑うていた...
徳田秋声 「足迹」
...思い惑うふうに見えたが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼は常に思い惑うていることを...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...自分のうちの何かが渾沌としていて思い惑う時...
豊島与志雄 「夢の図」
...思い惑うているそこへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...然(しか)も何等かの関係あるべしと思い惑う様である...
夏目漱石 「幻影の盾」
...命がけの仕事だ」平次は何やら思い惑う様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その内にふと嬉しく思い惑う事に出遇(であ)ッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...もと心の一定せぬ物は思い惑うて心身を労(つか)らし...
南方熊楠 「十二支考」
...思い惑う様子にて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...どの役がどの俳優かと思い惑うときのような気分になっているのである...
森鴎外 「寒山拾得」
...西洋人が見たらどこに日本があるのかと思い惑うでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それらのことを思い惑うにしては...
柳宗悦 「民藝四十年」
...思い惑うように溜息(ためいき)をついたりした...
山本周五郎 「つばくろ」
...いささかも思い惑うことのない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そう思い惑うよりも...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...(どうお話し申そう)綽空はそれに思い惑う...
吉川英治 「親鸞」
...何から話し出してよいかと思い惑うほどに……「近いうちに...
吉川英治 「親鸞」
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