...硬骨連が各自(てんで)に思い思いに退校届を学校へ叩(たた)きつけて飛出してしまった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...思い思いに前後左右を見廻して...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...太鼓など思い思いに打鳴らして...
太宰治 「惜別」
...もしそんな思い思いにフラフラしていることが人心不安の意味なら...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...つるが思い思いにのびた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...おのおの思い思いに高飛びをしたという...
中里介山 「大菩薩峠」
...虫聴き台の捨石や床几(しょうぎ)に思い思いに腰を掛けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...座布団を枕にして思い思いにごろ寝をしたが...
久生十蘭 「虹の橋」
...思い思いに酒宴を開く...
広津柳浪 「今戸心中」
...それからズールー人が思い思いになって...
南方熊楠 「十二支考」
...それぞれ思い思いに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とうの掛け声さかんに竹刀木剣思い思いに闘わせていた...
吉川英治 「剣難女難」
...思い思いに退場して行った...
吉川英治 「剣難女難」
...「はや、ご用意ぞ」と、知った人々は、思い思いに、坐り直した...
吉川英治 「私本太平記」
...思い思いに額(ぬか)ずき合った...
吉川英治 「新書太閤記」
...思い思いに座を寄せて歓語していた人々も...
吉川英治 「新書太閤記」
...「お寝(やす)みを障(さま)たげてはならぬ」「お煎薬(せんやく)をわかそうか」思い思いに...
吉川英治 「親鸞」
...寝るか」ぞろぞろ立って大きな伽藍(がらん)の睡窟(すいくつ)へ思い思いに掻消(かきき)えると...
吉川英治 「源頼朝」
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