...そこで池袋の同志は一応思い思いの所に分散した...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...少年たちは思い思いに想像を逞(たくま)しくしている...
海野十三 「火星探険」
...両側にうちつづいた思い思いの塀(へい)...
海野十三 「四次元漂流」
...四人が思い思いの方角を向いて佇みしばらくは黙然としていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...思い思いのところにずらりと陣取って...
谷譲次 「踊る地平線」
...アツタネ及びその後の神道者・国学者によって思い思いの解釈が恣に加えられて来たが...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...ぞろぞろついてきた生徒たちは思い思いのことをいった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...単に人心が定まらずに思い思いにフラフラ動揺しているということではない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それが思い思いであった故に...
柳田国男 「海上の道」
...そうしてどこか近くでボンボン時計が鳴っているんだな……と思い思い...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...真逆(まさか)に御本尊の仏体を破って内部(なか)を見るような者もあるまいと思い思い...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...思い思いに向う鉢巻...
吉川英治 「剣難女難」
...思い思いに八方へ逃げ散った...
吉川英治 「剣難女難」
...思い思いの膳につけ」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...思い思いに頂(いただき)の根本中堂をさして上ってゆく法師たちの影が...
吉川英治 「親鸞」
...思い思いに陽なたに屯(たむろ)していた者達も...
吉川英治 「宮本武蔵」
...円座を思い思いの居心地へ移して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...而も思い思いの木の体臭を振撒いていた...
蘭郁二郎 「植物人間」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??