...がさつな思い上がりが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...彼のとらえかたが単純さと思い上がりとによって曇らされているということを示すものだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...あの単純さと思い上がりとは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...伯爵夫人はヴォーケ夫人の服装は本人の思い上がりに調和しないものだと思ったが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...六条の貴女(きじょ)も強い思い上がりと源氏の他の愛人を寛大に許すことのできない気むずかしさがあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...柏木(かしわぎ)が普通の風采(ふうさい)でしかないのにもかかわらず思い上がり切っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何にも自分が宮にお並べして言われるのは世間の受けが決して悪くない自分とせねばならないなどと思い上がりもされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...過去一切の迷夢と思い上がりを捨て...
吉川英治 「剣の四君子」
...この思い上がりがいけない...
吉川英治 「剣の四君子」
...若年の成功は得て思い上がりやすく...
吉川英治 「三国志」
...「魏帝はきっと思い上がりましょうよ...
吉川英治 「三国志」
...かつは宮の御家来ならどんな非理でも通ると心得おるその思い上がりが小面憎い」「まあ直義...
吉川英治 「私本太平記」
...そして目下の男女を目下と頤使(いし)するような思い上がりにもなれないのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...思い上がりが磨滅(まめつ)させたか...
吉川英治 「新書太閤記」
...この世をば我が世とぞ思う――といったような思い上がりと同様に...
吉川英治 「親鸞」
...もうこんな思い上がりをやっていた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...義経の思い上がりを欠点に挙げているが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...久しい間、藤原氏が政(まつり)の権を執っていたが、文化的には功績を残しても、その文化はやがて頽廃的(たいはいてき)な懶惰(らんだ)と爛熟(らんじゅく)の末期(まつご)を生んできたばかりか、藤原一門自体が、ただ自己を栄華し、私腹をこやし、この世は、わが為にあるものみたいな、思い上がりから、諸国の辺土に、大乱続出といったような、収拾できない世相をこしらえてしまった...
吉川英治 「源頼朝」
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