...吉弥は何の思いやりもなく...
岩野泡鳴 「耽溺」
...少し思いやりがなさ過ぎる...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...愛着も思いやりも深く...
徳田秋声 「縮図」
...或る(呵然? とでも云うべき)濃まやかな思いやりでこの階級社会の塵にまみれた愛慾の葛藤を打診している...
戸坂潤 「読書法」
...クリストフは子供(こども)によく見られる思いやりのない軽率(けいそつ)さで...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」思いやりのある同情が母の持前なのだ...
豊島与志雄 「渡舟場」
...同情の中に異性の思いやりを含むという次第では無論ありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...愛とか思いやりとかいたわりとかがちゃんとあるように...
ニューヨーク・サン紙社説(担当:フランシス・ファーセラス・チャーチ) The New York Sun (written by Francis Pharcellus Church) 大久保ゆう訳 「サンタクロースはいるんだ」
...掟であろうときわめてありふれた人間的な思いやりであろうと...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...思いやりだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...サア早く茅町(かやちょう)の通りへ行ってごらん」思いやり深げに圓朝は言った...
正岡容 「圓太郎馬車」
...ともかく」「ねえ」サヨは友達の思いやりをよろこぶ表情で...
「朝の風」
...思いやりのある若者たちでもあった数十・数百万の人々が...
宮本百合子 「新しいアジアのために」
...重吉は思いやりをこめた兄らしさで悌二の心持に元気を与え...
「海流」
...饒舌でない思いやり...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...これも姉さんの思いやり(!)感想集は傍題なしでやって見ましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...喪の姿などをあらわに御覧になろうとなさいましたあなたのお心の思いやりなさもわかりましたし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...光尚も思慮ある大名ではあったが、まだ物馴(ものな)れぬときのことで、弥一右衛門や嫡子権兵衛と懇意でないために、思いやりがなく、自分の手元に使って馴染(なじ)みのある市太夫がために加増になるというところに目をつけて、外記の言を用いたのである...
森鴎外 「阿部一族」
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