...これほどまでに思いやりの深い方でいらっしゃいました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...そんな遠大な思いやりがあって...
太宰治 「乞食学生」
...思いやりのこもった微笑を口元に浮べて...
太宰治 「ろまん燈籠」
...私に思いやりを寄せてるのだ...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...説教や訓戒や諷諭(ふうゆ)などをいたさないその思いやりの深い態度のうちにこそ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...遠くて不自由だろうと思いやりながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...思いやりで手も足らないでいるところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...人々の思いやりのない悪口雑言の中に生きて来ましたが...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私をより緊密にあなたに結びつけようというアレクシスの思いやりだったのです...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...礼をいうのは、こっちのことだ」三――大事を取れと、言うて下さるも、わしを思うておいでなさればこそ、油断なく、いそげと言ってくれるも、わが身の心を推量していればこそ――雪之丞は、この世に享(う)けたいのちを、呪わしく怨じつづけている身ながら、思いやりの深い、師匠、心友の情(なさけ)を想えば、うれしさに涙ぐまれて来る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ともかく」「ねえ」サヨは友達の思いやりをよろこぶ表情で...
「朝の風」
...思いやりと、判断とが早いものです...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...寧ろ良人らしい深い思いやりからとして考えるようになった...
「今朝の雪」
...いろいろの瞬間を思いやります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...真実の同感や思いやりや期待をもっていてくれるものが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...御息所も和琴が上手(じょうず)なはずであるなどと思いやりながら寝ているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ローマのかなしみを思いやりて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...思いやりのある人が多いのだが...
柳田国男 「母の手毬歌」
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