例文・使い方一覧でみる「怜悧な」の意味
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宇野浩二 「「鱧の皮 他五篇」解説」
...一体我輩のところへはあまり怜悧なものは来ぬ...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...よしまた如何（いか）に怜悧なものが来ても...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...彼は怜悧な世間師だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...それとも単に怜悧な熱心な注意の表情ともつかぬ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...怜悧な少年の感覚に...
徳田秋聲 「和解」
...口こそ利けね怜悧な器用な華美（はで）な職人風のイナセな若者であった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...贔屓目（ひいきめ）にも怜悧な犬ではなかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...皆卑小な浅薄な小怜悧なものか...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...彼らは怜悧な面白いりっぱな人々ではあったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一寸文学をも弄べるだけの怜悧な才能と...
豊島与志雄 「小説中の女」
...私の母は怜悧な女であつたけれども私のこんな浅猿しいことを聴いた...
長塚節 「隣室の客」
...あんな怜悧な方は滅多（めった）に見た事がない...
夏目漱石 「明暗」
...といって僕もあながち自分が臆病なるゆえ怜悧なりという考えはないが...
新渡戸稲造 「自警録」
...私と向ひ合つた怜悧な眼付はどんよりとして底深いところから静かに実に不審な病夢を見てゐるのである...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...怜悧な美しい瞳（め）をした女であつた...
萩原朔太郎 「夏帽子」
...世に妾ほど怜悧なる者はあるまじなど...
福田英子 「妾の半生涯」
...彼女を立派な貞女にするにはある時機までは愛では全く無駄でその代りに怜悧な全然冷淡で放縱なそして優れて美しい男を與へてみたかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
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