...事実かゝる怜悧(りこう)な親達も子供達も少いものである...
芥川龍之介 「恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ」
...をさなくて又怜悧(さかし)げなる顏...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...三十歳を越したばかりの小柄で怜悧(れいり)な女主人が経営しているのだ...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...容貌の立派な、大層愛想のいい、怜悧な若者で、同僚の受けも甚(はなは)だよかった...
小泉八雲 田部隆次訳 「忠五郎のはなし」
...彼は怜悧な世間師だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...「小母さんは怜悧(りかう)な人だから...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...贔屓目(ひいきめ)にも怜悧な犬ではなかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...怜悧(れいり)な男にも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...エルンストは怜悧(れいり)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...怜悧(れいり)そうにほっそりした頬...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一寸文学をも弄べるだけの怜悧な才能と...
豊島与志雄 「小説中の女」
...当時ごく若い怜悧(れいり)な労働者だったひとりが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私より怜悧な人が沢山世の中におる...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...みんながトリユックの怜悧さうな顔を映したいといふので……アンネットさんはやさしく媚びるやうに笑つて是をすかさんと試み...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...温順で怜悧(れいり)で生いき気がないから感心サ...
三宅花圃 「藪の鶯」
...三十ばかりの怜悧(かしこ)そうなお上(かみ)さんがいた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しかし、彼女の怜悧さ、警戒心の強さ、又はそのプライドの高さから見て、そんな事は有り得まいと思う...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...浄瑠璃の老婆は怜悧にすぐ話を外に反らすのだった...
横光利一 「旅愁」
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