...この馬はかつては例の怒りっぽいヴァン・リッパーという主人の愛馬だったのだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...怒りっぽいしかし無邪気なムッツリとした...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...怒りっぽい方だから...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...彼の顔には愛嬌のいいところがなくなったし、開(あ)けっ放しの様子も少しもなくなり、寡言な、怒りっぽい、危険な人間になっていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それは怒りっぽい野獣...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...見たところ怒りっぽい様子をした陰気くさい二人の客が...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ひどく怒りっぽいし...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...与平が怒りっぽい男なので...
林芙美子 「河沙魚」
...冷淡で、薄情で、気紛れで、怒りっぽい...
久生十蘭 「白雪姫」
...怒りっぽいじれったそうな身ぶりで私の腕をつかみながら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...涙は怒りっぽい哀れな女・子供のものだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...こんどは怒りっぽい気分になる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここに「フランス第一の怒りっぽい人」というのは誰のことか判明しない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...アレクサンドロスは血の気の多い・怒りっぽい・熱烈な・性質であったばかりでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...栄さんのこと怒りっぽいこわい人だなって...
山本周五郎 「さぶ」
...「三十五なんてとしもいやだわ」とおのぶは続けた、「そんなおじいさんと夫婦になるなんてきみが悪いし、おまけにその人酒に癖があるの、怒りっぽいし、怒るとすぐに乱暴をするのよ、あたし死んだってあんな人のおかみさんにはならないわ」「そう肚(はら)がきまってるんなら、なにも困ることはないじゃないか」「それがそういかないから、栄さんの知恵を借りに来たのよ」「可哀そうに」と栄二は苦笑いをした、「三十五でおじいさんか」「まじめに聞いてよ」とおのぶが云った...
山本周五郎 「さぶ」
...そうでしょ」「私は怒りっぽいほうじゃないが...
山本周五郎 「風流太平記」
...怒りっぽい禿久が妙に怒りもせず...
吉川英治 「新書太閤記」
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