...彼の不真面目な態度に私は忿怒を感じた...
...彼女は私の怒りに対して忿怒していた...
...忿怒が収まり、冷静な判断ができるようになった...
...彼は憤怒と忿怒をごちゃ混ぜにして使ってしまった...
...忿怒に駆られて冷静さを失うことは避けた方がよい...
...頬には且忿怒と恥辱との色までも赤く染め出して...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...むツと忿怒(ふんぬ)の氣が義雄のあたまにのぼつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...野本氏の忿怒は烈しいものだった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...「南無赤身大力明王、穢迹忿怒明王、この大願を成就し給え」侍は、こう叫ぶと、刀の尖(さき)を、手首のところへ当てて、青白く浮いている静脈を、すっと切った...
直木三十五 「南国太平記」
...金剛忿怒尊の画像へ...
直木三十五 「南国太平記」
...恐ろしい忿怒(ふんぬ)に黒い瞳がキラリと光るのさえ...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...腹の底から忿怒(ふんぬ)が煮えくり返ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忿怒(ふんぬ)の声を歇(や)めなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...激しい忿怒に變つて行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――大変な見幕で」お組と掴み合いの喧嘩をした後の紛々たる忿怒は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人の金兵衞の忿怒に燃える眼を指して居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あれが江戸潰しだ」「水野の殿様だ」「やっ付けろ」蘇(よみ)がえった町人共の忿怒と共に...
野村胡堂 「礫心中」
...ブロクルハースト一味の人々に對する火のやうな忿怒(ふんぬ)の衝動が湧き立つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...また時には国王の忿怒に屈せざるを得ないことがあるものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...国王は一般にほとんど完全にその忿怒に出ずる目的を達することが出来るであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...劇しい忿怒(ふんぬ)にかられていた...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...斬捨てるぞ」蝙也の体を忿怒(ふんぬ)が走った...
山本周五郎 「松林蝙也」
...忿怒(ふんぬ)に晦(くら)んだ力まかせ...
吉川英治 「剣難女難」
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