...負心(ふしん)の人に對する忿(いかり)...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...大(いた)く忿らして詔りたまはく...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...次は怒り物といって忿怒の形相をした五大尊...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...さては奈良炎上(えんじやう)の無道(むだう)に餘忿(よふん)を漏(も)らせども...
高山樗牛 「瀧口入道」
...妻に裏切られた憤りと忿懣に口もきけぬくらい顔を痙攣(ひきつ)らせつつも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...子供じみた忿懣(ふんまん)を洩(も)らすのだと思って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...妙子も一時忿懣(ふんまん)の余り感情の掃け口を求めた迄で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...コノ女ニ対スル云イヨウノナイ忿懣ト憎悪ガ予ノ胸ノ中ニ渦ヲ巻イテ沸キ上ッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...九旬の會期唯だ怒罵忿恚の聲を以て喧擾したるに過ぎざりき是れ他なし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...忿怒を感じない者は有罪だった...
豊島与志雄 「塩花」
...頬は恐ろしい忿怒に燃えます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とはいへこの忿懣はうはべだけのものであつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...それから忿怒(ふんぬ)を感じた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...不具(かたわ)にまで傷づけられた民族の誇りと声なき無数の苦悩を載せる故国の土地!そのお前の土を飢えたお前の子らが若い屈辱と忿懣をこめて嚥み下(くだ)すとき――お前の暖い胸から無理強ひにもぎ取られたお前の子らがうなだれ...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...溶(と)けぬ忿怒(ふんぬ)にうな垂れていた...
吉川英治 「三国志」
...また多血から来る鬱々(うつうつ)な忿懣(ふんまん)とをやりばなくしておいでだった...
吉川英治 「私本太平記」
...信長へ対して頓(とみ)につのらせていた忿懣(ふんまん)やら反感に油をそそいで...
吉川英治 「新書太閤記」
...どういうわけでの?」勝家は内心の忿懣(ふんまん)を抑えながらなじった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??