...野本氏の忿怒は烈しいものだった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...忿怒(ふんぬ)現(げん)ずる明王(みやうわう)のひろき肩より燃えあがる焔か...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...次は怒り物といって忿怒の形相をした五大尊...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...やがてもう忿怒を忘れた悲痛な声で彼女にいった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...小さい大忿怒明王の像を描き終った...
直木三十五 「南国太平記」
...恐ろしい忿怒(ふんぬ)に黒い瞳がキラリと光るのさえ...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...忿怒の聲を歇(や)めなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忿々として來た平次もツイ打ち解けた調子になるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんなに萬兵衞の忿怒だつたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殺生(せつしやう)な曲者ぢやありませんか」八五郎はまさに忿懣(ふんまん)やる方なき姿でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その忿怒のやり場に困つてゐる樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苦惱、恥辱、忿怒――焦躁、憎惡、嫌忌――それらが瞬間、彼の漆黒(しつこく)の眉の下に大きく見開かれた瞳の中でぞつとするほどひしめき合つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「うぬ!」彼の忿念(ふんねん)は刻々と燃えて...
吉川英治 「剣難女難」
...それが張飛だったと……?」呂布の忿怒(ふんぬ)は...
吉川英治 「三国志」
...二人を呼べ」彼の忿怒(ふんぬ)は...
吉川英治 「三国志」
...なお怒気忿々(ふんぷん)と...
吉川英治 「三国志」
...忿懣(ふんまん)の色を顔にみなぎらせた...
吉川英治 「三国志」
...「やりばないご忿怒(ふんぬ)はもっともです...
吉川英治 「新・水滸伝」
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