...(この勇気に乏しい癖に忽ち挑戦的態度をとるのは僕の悪癖の一つだつた...
芥川龍之介 「歯車」
...忽ち頭蓋骨が真二つに破れさうだ...
石川啄木 「病院の窓」
...忽ち風紀が弛(ゆる)んで来るは必定...
江見水蔭 「備前天一坊」
...忽ち暴露することだ...
戸坂潤 「生産を目標とする科学」
...辻番所立てる坂の上より下町(したまち)の人家と芝浦(しばうら)の帆影(はんえい)までを見晴す大空には忽然(こつぜん)大きなる虹斜(ななめ)に勇ましく現はれ出(いで)たる処なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...島の連中が忽ち取卷いて了つたので...
中島敦 「環礁」
...醒めたかと思へば忽ち酔ひ痴れ...
牧野信一 「小川の流れ」
...一同は忽ちはしやぎ出して...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...この時忽(たちま)ち大原家の裏口より大きな風呂敷包(ふろしきづつ)みを背に負いて一散に駆け出す怪しき曲者(くせもの)...
村井弦斎 「食道楽」
...うっかり帰ると忽(たちま)ち嫁の相談となってその従妹を押付けられるに違いないから僕も国へ帰りません...
村井弦斎 「食道楽」
...忽ちそれを巻き包んで押し襲せた...
横光利一 「頭ならびに腹」
...宿へ坐ってからまだ十分もたっていないのに忽ちこれだ...
横光利一 「夜の靴」
...忽ちべつな一隊があらわれている...
吉川英治 「上杉謙信」
...軽忽(けいこつ)を戒め合って...
吉川英治 「三国志」
...そこは忽ち旺盛(おうせい)な日常生活の厨房(ちゅうぼう)や馬糞(ばふん)のぬかるみになった...
吉川英治 「新書太閤記」
...声を聞き伝えて、忽ち、「いで、道案内を」「いで、お供を」と、甚内の人数に合する者、見るまに、数を加えて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...忽ち揃(そろ)った...
吉川英治 「夏虫行燈」
...四馬路(すまろ)の雑踏のなかで支那人の労働者が過激の渡説を始めたが忽(たちま)ち警吏のために捕縛(ほばく)されてしまった...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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