例文・使い方一覧でみる「忸」の意味


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...この一代の大儒の前に怩(ぢくぢ)として先刻の無礼を謝した...   この一代の大儒の前に忸怩として先刻の無礼を謝したの読み方
芥川龍之介 「侏儒の言葉」

...併し自ら「通がり」となる事の嫌ひな僕は眞に鼠賊が贓品を使用する時のやうな怩の情を以つて...   併し自ら「通がり」となる事の嫌ひな僕は眞に鼠賊が贓品を使用する時のやうな忸怩の情を以つての読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」

...私が自ら生活して行く根柢を立派に有つてあゝ云ふ突飛なことをして迷惑を地主に与へると云ふことに就ては衷心怩たるものがないではないが私は自分の正しい文芸的労働の結果に其の生活の根柢を有して居る積りで居るし...   私が自ら生活して行く根柢を立派に有つてあゝ云ふ突飛なことをして迷惑を地主に与へると云ふことに就ては衷心忸怩たるものがないではないが私は自分の正しい文芸的労働の結果に其の生活の根柢を有して居る積りで居るしの読み方
有島武郎 「狩太農場の解放」

...何日(いつ)になく々(なれ/\)しく此方(こつち)から優しい聲を懸けた...   何日になく忸々しく此方から優しい聲を懸けたの読み方
石川啄木 「天鵞絨」

...省みて怩(じくじ)とした...   省みて忸怩としたの読み方
辰野隆 「感傷主義」

...怩(じくじ)たらしむるものなくんばあらず...   忸怩たらしむるものなくんばあらずの読み方
徳富蘇峰 「吉田松陰」

...舊自由黨の如き最も中心怩たらざる可からず...   舊自由黨の如き最も中心忸怩たらざる可からずの読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...心窃(ひそか)に怩(じくじ)たらざるを得ない...   心窃に忸怩たらざるを得ないの読み方
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」

...絶えず不足を感じて怩としてゐる人間です...   絶えず不足を感じて忸怩としてゐる人間ですの読み方
平野萬里 「晶子鑑賞」

...妻にはますますれしくなつてゐる...   妻にはますます忸れ忸れしくなつてゐるの読み方
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」

...Oには目に見えてれしくなつた...   Oには目に見えて忸れ忸れしくなつたの読み方
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」

...怩(じくじ)たる思いは夫に疑いをかけたこと...   忸怩たる思いは夫に疑いをかけたことの読み方
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」

...怩(じくじ)たる思いは...   忸怩たる思いはの読み方
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」

...斯んな遊戯的情景を持ち出し何か(じく)ぢたる感があるが――これでも...   斯んな遊戯的情景を持ち出し何か忸ぢたる感があるが――これでもの読み方
牧野信一 「喜劇考」

...モダン文化のネオン燦然たる前には百年変らざる伝統の世話講談を繰り返している自分に怩(じくじ)たるものをおぼえ...   モダン文化のネオン燦然たる前には百年変らざる伝統の世話講談を繰り返している自分に忸怩たるものをおぼえの読み方
正岡容 「我が圓朝研究」

...自分は怩(もじ/\)しながら...   自分は忸怩しながらの読み方
三島霜川 「水郷」

...怩(じくじ)たるものがあった...   忸怩たるものがあったの読み方
森鴎外 「カズイスチカ」

...何とも怩(じくじ)たらざるをえない...   何とも忸怩たらざるをえないの読み方
吉川英治 「忘れ残りの記」

「忸」の読みかた

「忸」の書き方・書き順

いろんなフォントで「忸」


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