...この一代の大儒の前に忸怩(ぢくぢ)として先刻の無礼を謝した...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...この一代の大儒の前に忸怩(じくじ)として先刻の無礼を謝した...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...忸怩(じくじ)と顔を赧(あか)らめた...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...殊にも信吾に對する忸々(なれ/\)しい態度は...
石川啄木 「鳥影」
...何日(いつ)になく忸々(なれ/\)しく此方(こつち)から優しい聲を懸けた...
石川啄木 「天鵞絨」
...何日(いつ)になく忸々(なれなれ)しく此方から優しい声を懸けた...
石川啄木 「天鵞絨」
...お吉は昨晩(ゆうべ)よりもズツト忸々(なれなれ)しく種々(いろいろ)な事を言つてくれたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...省みて忸怩(じくじ)とした...
辰野隆 「感傷主義」
...旧自由党の如き最も中心忸怩たらざる可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...唯(たゞ)忸怩(もぢ/\)として居(ゐ)ては...
長塚節 「土」
...はなはだ忸怩(じくじ)たるものがあったのである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...Oには目に見えて忸れ忸れしくなつた...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...忸怩(じくじ)たる思いは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...斯んな遊戯的情景を持ち出し何か忸(じく)ぢたる感があるが――これでも...
牧野信一 「喜劇考」
...この年少時代に書いた満々たる希望に対して転(うた)た忸怩(じくじ)たらざるを得ない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...モダン文化のネオン燦然たる前には百年変らざる伝統の世話講談を繰り返している自分に忸怩(じくじ)たるものをおぼえ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...自分は忸怩(もじ/\)しながら...
三島霜川 「水郷」
...わたくしは抽斎に視(み)て忸怩(じくじ)たらざることを得ない...
森鴎外 「渋江抽斎」
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