...殆(ほとんど)念頭に浮べた事がない...
芥川龍之介 「本の事」
...「ある可き事」のみを念頭に置くが故に「ある可からずして而もある事」は次第に意識より消えて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...てんで念頭にも置いてなかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...このことをしっかりと念頭に置いてかからねばならない...
大杉栄 「男女関係について」
...念頭に置いて行動してくれるように...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さうかと言つて旅の人達のことばかりを常にその念頭に置いてゐるのでもなかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...彼らもそれらを念頭においてはいなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...舟は進路をほとんど念頭に置いていなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人はただ一定の目的を念頭に置きながら...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...社交以外のことを念頭に置いてゐる人も沢山にありませう...
中原中也 「西部通信」
...彼の愚鈍そうな顔を念頭に浮かべて...
中村地平 「南方郵信」
...不意と彼の念頭に浮び...
原民喜 「火の踵」
...わたしは絶対に彼らのことを念頭におかないでいられるが*...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつも念頭においていなければならぬが...
矢部貞治 「政治学入門」
...』鏡子は弟の子の事を今迄念頭に置かなかつたやうに思はれはしないかと...
與謝野晶子 「帰つてから」
...彼女の念頭にありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...そんなことは念頭になく...
吉川英治 「新書太閤記」
...後世に名を現わすなどということを全然念頭に置いてはいない...
和辻哲郎 「孔子」
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