...彼れの一番快い夢だつた...
有島武郎 「幻想」
...冷たいガラスの面が快い感触をほてった皮膚に伝えた...
有島武郎 「星座」
...どこか快い気持等はまるで失くなってただ暗い気持ちになって...
伊藤野枝 「出奔」
...快い小旅行への、楽しい用意であるはいうまでもない...
大阪圭吉 「香水紳士」
...電車が明るい快い姿を溪畔から山の町の方へと駛(はし)らせて行つた...
田山花袋 「日光」
...ひとが或る食物の快い味に欺かれて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この殺人があたかも道徳的に賛美すべきものであるような錯覚を起こさせピストルの音によって一種の快いスリルを味わわせる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...其所を出ると秋の快い太陽の光を浴びて土を掘る人々...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...彼は快い鋭い笑いをもらしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはすでに快いであろう...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...せっかく使者に来たお絹にその言い分が快い感じを与えることができませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし塩原を流れる箒川の場合はこれを色即是空 空即是色と四書の連続する快い響きの代りに途方もない乱調子が続いて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ぐつすりと云へないまでも快い睡りを得たのであつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...あの無力な妙に快い憎悪が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...快い匂いというようなものは随分薬です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...静かな快い調子で言った...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...さっぱりと快い気分になってあるだけの重い残尿を放出して...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...即座に快い返辞を与えてやりましょう...
吉川英治 「新書太閤記」
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