...能く安穩(あんおん)快樂(くわいらく)を得るや否やと問ふべし...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...何(なん)となしに愉快である...
芥川龍之介 「点心」
...なんとも譬(たと)えようのない爽快さだった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...御快諾を得まして...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...不安と不愉快との一カ月半ばかりを暮した...
大杉栄 「日本脱出記」
...「僕は今日不快な事があるんだ...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...不快な印象をさえ生じさせてしまった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...野茨の花の開く數日間が一年の内に於て尤も爽快で且つ四圍が不安の念を起させない時期である...
長塚節 「おふさ」
...つまり快活の徳を忘れたといふことである...
中原中也 「生と歌」
...不快に彼の耳を刺戟(しげき)した...
夏目漱石 「明暗」
...乗り手が猫であると云うのが一段と不愉快を感ぜしめる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...平生自分に関した不愉快な世評を聞いたり...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...幸い快方に向っているらしい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それに數本の栂の木が快ささうな日蔭をつくつてゐた...
堀辰雄 「生者と死者」
...私は変な、不快を覚えた...
宮本百合子 「木蔭の椽」
...暑いときの熱いものは極めて爽快です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一つ一つ道義と良心から切り離して行く……その快さ……...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...重病の娘が忽ちに全快するというような現象も起った...
和辻哲郎 「鎖国」
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