...最も忠実な伝令兵としての賞状と履歴書とが...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...幾人でも忠実な男がやって参ります」「まあ...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...彼女は古神のためには貞淑な忠実な側妾だった...
海野十三 「千早館の迷路」
...大抵影に忠実な細君が居て...
薄田泣菫 「茶話」
...――同時に忠実な下僕でもあり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...しかし其は筆跡の忠実な翻刻というよりも...
高村光太郎 「書について」
...保守的でも反動的でもなく却ってザハリッヒで忠実な研究態度又は認識態度だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...人生の楽事は自己の天職に忠実なるに在り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...共に泣く忠実なる眼の存する限りは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「あらゆる女と同様に」忠実な女だと思っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...分り切ってるとおっしゃるんですか」「まあそうよ」「そのくらい先生に忠実なあなたが急にいなくなったら...
夏目漱石 「こころ」
...残るは芸術に忠実なる東風君と...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...すえ子も私もあの土曜演奏会の忠実な聴衆でした...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...これはまさに自己の主義を日常の経験がかくも残酷に裏切っているのになおこれに忠実な人物の特異の一例である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...忠実な支持者がなくて派手(はで)な宮仕えに出ては苦しいことであろうと自分は心配でならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...我々をまもり我々を満足させる忠実な素材となるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...故に物質と慾望に最忠実なるものは強者となり悪魔となりて栄え...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...しかし後半生においては忠実な神の僕(しもべ)であった...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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