...忠勇無双(むそう)の兵卒の資格を具えているものはないはずである...
芥川龍之介 「桃太郎」
...わが日本は、幸いにして、御稜威(みいつ)のもとに、建国二千六百余年の光輝ある国史をもち、軍人は忠勇無双、銃後国民も亦すこぶるりっぱです...
海野十三 「『火星兵団』の作者の言葉」
...もしかような時にせめて山岡鉄舟がいたならば――鉄舟は忠勇無双の男...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...忠勇無双の日本兵は支那兵と私の小慧(ざか)しい予言をさんざんに打ち破つたけれど先生に対する私の不信用と同輩に対する軽蔑をどうすることもできなかつた...
中勘助 「銀の匙」
...天に代りて不義を討(う)つ忠勇無双の我が兵は歓呼の声に送られて今ぞいで立つ父母の国…………続いて笹付の青竹に旗幟(はたのぼり)の幾流が続々と繰り出されて来る...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...天に代りて不義を討つ忠勇無双の我兵は歓呼の声に送られて……...
正岡容 「寄席」
...肥前に似我という忠勇無双の士が居た...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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