...この国家的大事業なる南極探検に応分の寄付なし給い...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...新島氏の熱誠一座を感動せしむ列席の人々はこれに動かされて直ぐに応分の寄付を約した...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...窮迫した身に繿縷(ぼろ)を纒(まと)うて私の銀行へ来て応分の助力を請うたことがある...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...父子爵に応分の補助を仰ぐと云うことであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...であるから系列によって総ての学問が一応分類され得たにしても...
戸坂潤 「科学方法論」
...お宅様でもどうか応分の御助力を願いたいもので」ドヤドヤ入って来たものがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...また私の述べ来(きた)ったところもまた相当の論拠と応分の思索の結果から出た生真面目(きまじめ)の意見であるという点にも御同情になって悪いところは大目に見ていただきたいのであります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...ことごとく応分の技倆(ぎりょう)を振るわしたようなことになる...
夏目漱石 「三四郎」
...自分に出来ることなら応分の手助けをしようと思い...
久生十蘭 「海豹島」
...応分の進物をとどけさせることにしては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...応分に塵より積んで山ほどの基本財産を積ましめ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...応分の事は致します...
水上滝太郎 「遺産」
...応分の金さえ呉れれば...
三好十郎 「俳優への手紙」
...しかも此(かく)の如く応分の権勢をさえ有している...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一応分別させてみるによい相談あいてじゃ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...この男に応分の喜捨(きしゃ)を頼むと...
吉川英治 「親鸞」
...応分の寄進を約して...
吉川英治 「親鸞」
...然るべき武家の門でも応分の好意は示したであろう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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