...我輩が応分の尽力を辞さなかったのも君の志を壮なりしとしたからである...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...応分の寄附を頼みたいと言ひ出した...
薄田泣菫 「茶話」
...窮迫した身に繿縷(ぼろ)を纒(まと)うて私の銀行へ来て応分の助力を請うたことがある...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...客(かく)は去る時応分の謝金を出して行くなり...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...であるから系列によって総ての学問が一応分類され得たにしても...
戸坂潤 「科学方法論」
...無論拡りそのものから一応分離されることが出来る...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...お宅様でもどうか応分の御助力を願いたいもので」ドヤドヤ入って来たものがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...応分の力をこれに添えて働いて下さい...
中里介山 「大菩薩峠」
...分析によって本質が変らないものならば一応分析をして...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...応分の使命をつくしつつある...
夏目漱石 「虞美人草」
...また私の述べ来(きた)ったところもまた相当の論拠と応分の思索の結果から出た生真面目(きまじめ)の意見であるという点にも御同情になって悪いところは大目に見ていただきたいのであります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...商業的価値と芸術的価値とを一応分離して対立させなければ...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...応分に塵より積んで山ほどの基本財産を積ましめ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...みんなで応分の寄附をして...
水上滝太郎 「遺産」
...応分の事は致します...
水上滝太郎 「遺産」
...応分の金さえ呉れれば...
三好十郎 「俳優への手紙」
...しかも此(かく)の如く応分の権勢をさえ有している...
森鴎外 「渋江抽斎」
...応分の寄進を約して...
吉川英治 「親鸞」
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