...この国家的大事業なる南極探検に応分の寄付なし給い...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...応分の寄附を頼みたいと言ひ出した...
薄田泣菫 「茶話」
...父子爵に応分の補助を仰ぐと云うことであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それで全国民は函館(はこだて)罹災民の焦眉(しょうび)の急を救うために応分の力を添えることを忘れないと同時に各自自身が同じ災禍にかからぬように覚悟をきめることがいっそう大切であろう...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...客(かく)は去る時応分の謝金を出して行くなり...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...であるから系列によって総ての学問が一応分類され得たにしても...
戸坂潤 「科学方法論」
...義務として開墾に応分の力を出すほかには...
中里介山 「大菩薩峠」
...分析によって本質が変らないものならば一応分析をして...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...応分の使命をつくしつつある...
夏目漱石 「虞美人草」
...また私の述べ来(きた)ったところもまた相当の論拠と応分の思索の結果から出た生真面目(きまじめ)の意見であるという点にも御同情になって悪いところは大目に見ていただきたいのであります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...ことごとく応分の技倆(ぎりょう)を振るわしたようなことになる...
夏目漱石 「三四郎」
...自分に出来ることなら応分の手助けをしようと思い...
久生十蘭 「海豹島」
...商業的価値と芸術的価値とを一応分離して対立させなければ...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...勝本氏のこの論文に於ける主張の中心問題は「プロレタリア芸術の確立のための運動」と「大衆化のための運動」とを一応分離し...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...応分に塵より積んで山ほどの基本財産を積ましめ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...みんなで応分の寄附をして...
水上滝太郎 「遺産」
...其れは隣村(となりむら)の鹿(しゝ)ヶ谷(たに)に盲唖院(まうあゐん)と云ふものを建てる趣意書を配つて応分の寄附金を勧誘(くわんいう)する為(ため)であつた...
與謝野寛 「蓬生」
...然るべき武家の門でも応分の好意は示したであろう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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