...その鳴き声に応ずる声がまた森の四方にひびきわたって...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...その科学的な多能多才の応ずるところ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...物は響きの音に応ずるもの...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それに応ずるが宜(よろ)しゅうございます...
田中貢太郎 「悪僧」
...ちょうど相応ずるもののように思われた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...いつでも御用に応ずるが...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...その頃の幕議としてはとてもそれに応ずる事が出来ぬ所より...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その要求に応ずるように自然界を掘りくずして行って掘り当てたものがすなわち物質の質量であったのである」...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...無論応ずるものはない...
夏目漱石 「虞美人草」
...これに応ずる態度がある...
新渡戸稲造 「自警録」
...「応ッ」どこからともなく八五郎の声が応ずると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あなたはあなたの呼び出しにいちばんよく応ずることができるでしょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その時要(じよう)に応ずるだけを継受することが出来るものである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...しかるに不折君は人に頼まれたるほどの事尽(ことごと)くこれに応ずるのみならず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...いつでも我々の時に応ずることができるようになっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これに応ずる以外に再起の道はないと...
吉川英治 「私本太平記」
...今流通している銀行券の多数倍の分量でもかかる要求に応ずるに足りないであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...しかしこの十一面観音の面相はそういう期待に応ずるものではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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