...」響(ひびき)の応ずる如く...
泉鏡花 「遺稿」
...そんな御註文に応ずるのが...
泉鏡花 「婦系図」
...倉庫にある蜜は公共の必要に応ずるやうに殖やしてゆかなければならない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...問題は『近代の結婚制度は善良にして果してよく社会の需要に応ずるものなりや』と云ふのではなく『奈何(いか)にせば吾人は種族改善の為め現在のそれより更らに有効なる道徳律を発見し得るや』と云ふに存する...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...今まで寝ころんでいた狂女がその声に応ずるようにむっくり起き上った...
梅崎春生 「日の果て」
...それに応ずるの用意を怠っておったからやられた...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...ちょうどこの要求にもっともよく応ずるものになる...
大杉栄 「獄中消息」
...私はただ不可解な微笑でもって応ずるだけなのである...
太宰治 「玩具」
...デデンと応ずるまでゝある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...各種の質問に応ずる...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...これに応ずる態度がある...
新渡戸稲造 「自警録」
...何であってもあなたのおっしゃることに応ずると約束しているのになぜ私の懇願をかなえていただけないのかを説明するような...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...自分は大喜びでそのお招きに応ずるばかりでなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その時要(じよう)に応ずるだけを継受することが出来るものである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...人生に応ずるには幾千の調子が入(い)るか知れないのでございます...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...内部にこうした外部の変化に応ずる何らの原因も見出せないものだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これに応ずる以外に再起の道はないと...
吉川英治 「私本太平記」
...生産物の価格が租税の支払に応ずるために騰貴せざる限り...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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