...わしはやっぱり賊の申し出に応ずることにしましょう」「それほどの御決心なれば...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...その消長変遷に応ずるだけの新智識を収容するに努めねばならぬ...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...団体の要求に応ずるのは敵に対してわが団体を維持し...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...即座に物好きな旅行者の求めに応ずる...
谷譲次 「踊る地平線」
...足元から鳥の立つような申込みに応ずることが余りにも軽々しいと云う気持はあるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...猛然として来(きた)り迫る外患に応ずるを得んや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...胸甲騎兵らはそれに応ずるに蹂躙(じゅうりん)をもってした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無論おいそれと応ずる男ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...その要求に応ずるように自然界を掘りくずして行って掘り当てたものがすなわち物質の質量であったのである」...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...あるいは一般の人々の要求が燃え上ってそれに専門家が応ずるのが順路であるかという問題に対しては...
中谷宇吉郎 「雪」
...要は只時代の要求に応ずることである...
新渡戸稲造 「教育の最大目的」
...なんなりと御下命に応ずるというのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「助けてくれ助けてくれ!」と破(や)れた人間離(にんげんばなれ)のした嗄声(しゃがれごえ)が咽喉(のど)を衝(つ)いて迸出(ほとばしりで)たが、応ずる者なし...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...沓(くつ)を穿(は)いていらっしっては嫌」響の物に応ずる如しである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...身代金や助命の交渉などに応ずる必要はない」ということを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なかばやむなく応ずるのだが...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...あらゆる階級の要求に応ずる設備が整っていた...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...……応ずる…………...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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