...さては誰も物申(ものもう)に応うるものが無かったのであろう...
泉鏡花 「婦系図」
...その反駁にも一切応うところなく...
海野十三 「地球発狂事件」
...彼女は一応うしろを振返って...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...小説で読めば一応うなずける程度に書かれている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...必ずしもその反省の必要に応うものではなかったと云わざるを得ない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之は前に云ったようにルネサンス以来の権威ある旧約に応うものであった...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...応うるはエレーンならず...
夏目漱石 「薤露行」
...一応うちへ帰って...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...手前も気が付くだろう」「そういえばそうですね」八五郎は一応うなずきました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...代表者は一応うなずいたが...
久生十蘭 「だいこん」
...さう見られるところは一応うなづかれるが自分は決してさうは思はない...
牧野信一 「海浜日誌」
...「オオ」と応うる勇蔵の答えのうちに戸はひらけ...
宮崎湖処子 「空屋」
...一応うまいのは分るが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一応うまくなったというところにその時期の成長のモメントがかくされているのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...音楽美術文科は伝統を今日までで一応うち切りとするわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「なるほど」武蔵が一応うなずくと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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