...一応はその弁明も成立つであろう...
江戸川乱歩 「心理試験」
...これは一応犯罪の外貌(がいぼう)をもつのみで...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...広い応接室の隅(すみ)に...
太宰治 「きりぎりす」
...そしてかく遊離せしめられた事物へ一応根柢と思われそうな外見上の固定性を与えるという性質を有つ条件を...
戸坂潤 「科学方法論」
...原因と結果との間に不相応な不調和が存することが笑いの原因だとも云われるように...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之なら問題は一応綺麗に解決するだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...兎に角応酬の結果は極めて良好にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...こっちの気位(きぐらい)が高過ぎたから普通の応接ぶりが横柄に見えたのかも知れない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...けれども彼の頭(あたま)は毫も彼の命令に応じなかつた...
夏目漱石 「それから」
...不相応に小さな奴をもってさっきから我慢していたが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その後ち慶応二年に西周助(周)先生がフヒ※スセリングの講義を訳述して「万国公法」と題して出版したものの中には「万国私権通法」という名称を用いてある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...書肆はなかなか応じない...
穂積陳重 「法窓夜話」
...これから二十日すぎまでに短い小説を一つに文芸時評一文化時評二つだけはいや応なしです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...父流芳院春応道円居士...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...福岡地方裁判所応接室に於ける...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...稼穡播種(かしょくはしゅ)の季節方式をあきらかにするのだから応用哲学であり...
横光利一 「馬車」
...兄の言つて居る事が一一道理(いちいちもつとも)な様に胸に応(こた)へる...
與謝野寛 「蓬生」
...手出しは一応控えたものの...
吉川英治 「宮本武蔵」
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