...自然に僕だけが応対に出ることになる...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...自分はたったひとり応接室に居残った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...気を悪くなさらずにやって下さい」相更(あいかわ)らずベンケイの応対は旨いもので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...お二人の応酬は、いつもこのやうに軽く、水際立つて罪が無く、巷間に言ひ伝へられてゐるやうな陰鬱な反目など私たちにはさつぱり見受けられませんでした...
太宰治 「右大臣実朝」
...一同の連れ込んだのはすぐ右手の広い応接室であった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...或る制限内に於ける諸問題を解き得ることは、一応、透察の資格を与えるであろう、併しそのような透察はその制限外に横たわる問題を解くことは出来ない...
戸坂潤 「科学方法論」
...そうした統一的世界観に基き又対応するというようなものを...
戸坂潤 「思想としての文学」
...恐らく金学院学監安岡氏の哲学である日本神話に応えんがためであろう...
戸坂潤 「社会時評」
...文化的に一応承認された水準に達したものの出版をする世界のことで...
戸坂潤 「読書法」
...適当な応接をしながら...
豊島与志雄 「聖女人像」
...学位記は再応御手許(もと)まで御返付致します...
夏目漱石 「博士問題の成行」
...それ相応の来歴があり...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...具体的に適応しないのは勿論(もちろん)である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...こういう「キャナライゼーションが発達すると人間はカラッポになって単純な感覚反応のくみあわせでその日その日のことを決めることになる」...
宮本百合子 「アメリカ文化の問題」
...そういう事は一家の妻君が是非(ぜひ)とも心得ておかなければならん事です」と嬢もまた相応に議論あり...
村井弦斎 「食道楽」
...その力相応のことだけしか思想しえない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何の祟(たた)りじゃ応酬(むくい)じゃなんどと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...小城一つと、あなどるなよ」こう抑えて、あとは料理次第と見る――家康の態度は、さながら百獣の王が、餌(え)ものの致命(ちめい)に爪を加えてから、一応、あたりの気配を、おっとりと、見まわすときの容子(ようす)にも似ている...
吉川英治 「新書太閤記」
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