...指の股を思い存分はだけた両手で外套をこすり続けながら忙しそうに行ってしまった...
有島武郎 「星座」
...老栓は忙しそうに大薬鑵(おおやかん)を提げて一さし...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...忙しそうに階段を昇って来る夫人の足音がした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...妙子は相変らず忙しそうで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...村の世話役があっちこっちに忙しそうにそこらを歩いている...
田山花袋 「田舎教師」
...いつも商売が忙しそうである...
寺田寅彦 「備忘録」
...忙しそうに境内を突っ切って行く人影も...
徳田秋声 「足迹」
...気忙しそうに帯から莨入(たばこい)れを抜いて莨を吸い出した...
徳田秋声 「新世帯」
...利用していない者の方が忙しそうなのは不思議だ...
豊島与志雄 「慾」
...出かけるばかりの忙しそうな様子をして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...忙しそうに奔走し始めて...
夏目漱石 「それから」
...青い顔をしながらも忙しそうに立ち働いております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちょいと伺いますが」「何だえ」忙しそうにする戸倉十兵衛を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下女のお石は忙しそうにお茶などを運んでおります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何でも忙しそうに人の往来(ゆきき)するかなり賑やかな通りでした...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...余の忙しそうな様子や不機嫌な風を見ると...
武者金吉 「地震なまず」
...女は忙しそうに箪笥(たんす)から行李へ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...犬などが忙しそうにしてゐるが...
吉江喬松 「山岳美觀」
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