...ストロンボーリ」とどなりながら甲板を忙しげに行ったり来たりしていた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...此方(こなた)に紅菊(くれなゐぎく)の徽章(きしよう)つけし愛嬌(あいけう)沢山の紳士達の忙しげなるは接待係の外交官なるべし...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...宗教方面に就いてはまるで××と関係のないことに高等課の刑事達が忙しげに立ち働いていたということが明らかに告白されているわけだ...
戸坂潤 「社会時評」
...その忙しげな動作は躊躇に充ちて危ふげだつたが...
原民喜 「永遠のみどり」
...その忙しげな動作は躊躇に充(み)ちて危うげだったが...
原民喜 「永遠のみどり」
...今も正三はこの兄の忙しげな容子にいつもの警告を感じるのであつたが...
原民喜 「壊滅の序曲」
...すると順一のひとり忙しげな外出が始まり...
原民喜 「壊滅の序曲」
...爺さんの忙しげな庖丁の音や...
原民喜 「翳」
...絶えず忙しげに働いてゐる人の姿を見かけるのであつた...
原民喜 「小さな村」
...ドユパンは忙しげに戸口へ出ようとした...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...それから忙しげに...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...往来の人の忙しげな足どりも...
山本周五郎 「柳橋物語」
...忙しげにうごいて...
吉川英治 「私本太平記」
...共に自分も忙しげにしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...ばたばたと、忙しげに、侍たちが通る...
吉川英治 「新書太閤記」
...忙しげに帰って行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...米袋の糠(ぬか)をはたいて忙しげに立ち去った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その忙しげに歩いてゆく鼻先に虻の死骸を置いた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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