...西洋人や支那人が気忙(きぜわ)しそうに歩いている...
芥川龍之介 「上海游記」
...あまり聞きませんな」医師は手を動かすのに忙しいので...
梅崎春生 「狂い凧」
...いつも夕方の忙しい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...それから見たところあらゆる農具とを持ちだした忙しい農夫のようにはたらいているのを見ていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...九時の汽車で博多へ、すぐ市役所に酒君を訪ねたが、忙しいので、後刻を約して市街を行乞する...
種田山頭火 「行乞記」
...都会に住んでいるような忙しい冷淡な人間ではなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...赤い旗や紅提灯(べにぢょうちん)に景気をつけはじめた忙しい町のなかを...
徳田秋声 「あらくれ」
...足音忙がしく入って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...放翁ハ燕子忙シト云フ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「忙ノ説」
...仕事は忙がしくなる...
平出修 「瘢痕」
...女子結婚の後は自から其家事に忙しく...
福沢諭吉 「女大学評論」
...多忙には趣味がある...
二葉亭四迷 「旅日記」
...彼は東奔西走席の暖まる暇もなく女狩りに従事して多忙を極(きわ)めた...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...忙しくて暫く会わぬが...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...宮門の内外も各役所も何となく繁忙(はんぼう)と緊張を加えていたので...
吉川英治 「三国志」
...景勝は、家臣石川播磨守(はりまのかみ)を遣って、その戦捷(せんしょう)を祝し、また、秀吉の会盟の意にこたえては、(北越の山河、昨今多忙、他日親しく拝姿の日もあらん)と、謹んでいわせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...忙しげに自分で髪を梳き...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...麦の脱穀に忙しい爺さんの家の庭ででも聞かれたのなら不思議はないが...
和辻哲郎 「夢」
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