...今では亡くなっている私の從姉の忘れ形見でしてね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...五年後にその忘れ形見の「みつ坊」が...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...もう一つ曾ての太政大臣で十一代将軍の徳川家斉――文恭院殿様の忘れ形見に恋をしたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...米屋――越後屋勇助(えちごやゆうすけ)夫婦の忘れ形見だよ」「えッ」「悪い番頭が勝手にそんなものを拵(こしら)えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...競爭者でもあつた一色清五郎の忘れ形見...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...競争者でもあった一色清五郎の忘れ形見...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...凉庵の忘れ形見でたつた一人殘された娘...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...駿河(するが)大納言忠長樣の忘れ形見だと申しますが――」八五郎も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...新六郎樣は先代の忘れ形見...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...田屋三郎兵衞の娘――江戸へ出てから娶(めと)つた女房の忘れ形見ださうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――何んでも百壽園の先代の忘れ形見(がたみ)だと言ひますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは先妻の忘れ形見で...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...なつかしい東京の忘れ形見として...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...先代三遊亭円遊の忘れ形見で...
正岡容 「寄席風流」
...今井君夫妻の忘れ形見の身の上なのであった...
松崎天民 「友人一家の死」
...男女の習い旅宿の徒然(つれづれ)一夜の忘れ形見なりと見えるが...
南方熊楠 「十二支考」
...若松賤子「忘れ形見」などの作品が現れた...
宮本百合子 「明日咲く花」
...その方には忘れ形見がなかったのですか」なお明確に少女のだれであるかを知ろうとして源氏は言うのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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