...*忘れない内に書いておきたいのは...
石川欣一 「可愛い山」
...どうか今のお言葉をお忘れない様に願います」この一くさりの会話は...
江戸川乱歩 「黒手組」
...馬でも描(か)く折には岡野氏はいつもその海軍士官の顔をモデルに取る事を忘れないやうにしてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...心ばかり淋しく提げた風情を今も忘れない...
竹久夢二 「砂がき」
...幼いころの同窓のよしみを忘れない「われらの小滝」を見ることはできなくなったのである...
田山花袋 「田舎教師」
...日常生活と直接するという本来の数学の面目を忘れない実用数学(直接に日常生活から出発する数学の謂)は...
戸坂潤 「読書法」
...根に持っていつまでも忘れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その風味(ふうみ)を忘れないでゐたからだつた...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...「今夜の約束を忘れないで」と言っていたと申述している...
久生十蘭 「悪の花束」
...舞台性をあなたは忘れないで書いている...
三好十郎 「恐怖の季節」
...忘れないよう、お母さんがあなたに、これをあげます」そういって、母は懐剣をひとふりくれました母が父のもとに嫁入りする時に母の母からもらった物で母は母らしい、ふるめかしい事をするものだと少しコッケイなように思っただけですその時の母の悲しそうな涙のかれた眼を思い出したのはズッとあとになってからです...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...「長く見ないでいても父を忘れないのだね」と言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうぞ忘れないで...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...自分たちを記録の中に書き忘れないでくれと切望していることである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それから懐へたたんで入れておいた手拭いで顔をひと撫ですることを忘れない...
矢田津世子 「神楽坂」
...伯母さんの恩を忘れない証拠にも...
山本周五郎 「季節のない街」
...ここがちくしょう谷と呼ばれていることを忘れないで下さい...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...いつまでも忘れないことの一つは...
吉川英治 「随筆 新平家」
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